K's Backyard

オーストラリアの田舎町での動物とのふれあい日記

Oxley Wild Rivers National Park - Tia Falls and Wollomombi Falls

携帯から撮った写真をコンピュータに移すことができず、ブログを更新できずにいましたが、最近になってやっと問題解決できました。

1月末から三、四週間毎に近くのOxley Wild Rivers National Parkという国立公園にあるいろいろなブッシュウォーキングのコースをパートナーと一緒に歩いています。だいたい所要時間2、3時間のコースを選んで、お弁当を作ってお昼を食べてから、歩きます。まずは、3月20日に行った、アーミデールから南東へ車で1時間半ぐらいのところにあるTia Fallsという滝があるトレッキングコース。

途中、とても長閑な牧場を通って行きました。道が dirt road(土の道)でところどころ最近の雨で水たまりができていたりするので、4WDで行くのが一番です。

国立公園につくと、駐車場があってピクニック・テーブルやトイレなどがあります。まず、日陰のテーブルを確保して、作って行ったお弁当を食べました。この日は私はいなり寿司と前日の料理の残り物、パートナーはローストポークのサンドイッチを作って持って行きました。自然の中で食べると、普通のものでもとっても美味しく感じられます。

腹ごしらえをしたら、いよいよハイキングです。この日も合計5キロ程度のコースを歩きました。途中、水量が豊富で轟音を立てて流れる川や滝(Tia Falls)を見ることができました。

途中で私たちの前をゆっくりと体長50センチぐらいで太さが10センチぐらいの大きなトカゲがのそのそと通り過ぎました。

前後しますが、1月末に一番初めに行ったのが、同じOxley Wild Rivers National Parkでアーミデールから車で東へ四十分ぐらいのところにあるWollomombi Fallsです。

見晴台の真正面に壮大で水量が多い滝が見えます。陽の光で下の方に虹がありました。とっても綺麗。コロナなので人が多い町の中よりいいだろうと思って行ったら、結構、大勢の人が来ていました。

ハイキングの途中で森の道をこれまたゆっくりとEchidnaという野生の針モグラに出会いました。人間たちに出くわしてとっても恥ずかしそうに、近くに生えていたトゲトゲのあるアザミの花に顔を隠してしまいました。自分もトゲがたくさんあるから、痛くなかったんでしょうね。笑ってしましました。因みに、EchidonaはPlatypus(日本名;カモノハシ)と並んで、非常に珍しい卵を産む哺乳類なんだそうです。

森の中にはその他にも1メートルから2メートルぐらいの盛り土がいくつかありました。これはシロアリが作った巣なんだそうです。そばに家を建てたら、すぐに食い尽くされてしまいそうです。

Dorrigo National Park

こちらオーストラリアでは三月一日が秋の始まりの日です。今年は雨がよく降って涼しい日が多く、例年の暑い夏のようではなかったのですが、暑さに弱い私にとって、秋は大歓迎です。でも、嬉しいはずの季節なのに、ロシアの独裁者のエゴで突然一方的に始められた戦争で、多くのウクライナの人たちが祖国での幸せな日常生活や家族、友達を奪われてしまっている今、ただただ心が痛みます。目の前で起こっている戦争に、欧米諸国が手も足も出せないというのは本当に悲劇としか言いようがありません。一日も早く無駄な戦争が終わってくれることを祈るしかありません。

さて、コロナになってからは、屋外に出ることが減ったのですが、最近は週末に近くの国立公園へ行って、ブッシュウォーキングを時々楽しんでいます。二週間前に車で1時間半のところにあるドリゴ国立公園へ行ってきました。ドリゴはよく雨が降るところなので、珍しい植物があって面白いところです。

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ドリゴ国立公園入り口近くの展望台から見た風景

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大きく育ったシダ

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赤い実がついたWalking Stick Palm

この日は3時間かかる最長コースを歩いてきましたが、起伏があまりなく、楽に歩けました。雨林なのでさすがに湿度が高く、じめじめしていました。周りには30メートルぐらいの高さの木が密集して生えていて太陽の光を遮っていたので、乾燥していて木がまばらに生えているアーミデール近くの国立公園に比べて薄暗く感じました。大きなシダや、赤い実がまっすぐ下に垂れ下がって昔は歩く杖の材料に使われたというwalking stick palmという椰子の木の一種など、普段みかけない植物がたくさんありました。途中、2つの滝がありましたが、最近の雨で多量の水が轟音を立てて流れていました。なかなかの迫力です。気持ちよかった!

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Tristania Falls

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Chrystal Shower Falls

ドリゴ国立公園は有名で大きいところなので、珍しくカフェやみやげ屋や森に住む動物の博物館があります。トイレも他の国立公園とは違ってきれいな水洗で、設備が整っています。

ところで、前々から人からドリゴには血を吸うヒルがいると聞いていたので、私は長袖のシャツに長ズボンで行ったのですが、オーストラリア人はみんな短パンにTシャツという軽装でした。他の国立公園の歩道は土なのに対し、ドリゴの歩道は全てアスファルトで舗装してあって、そのせいか歩いている時にヒルに襲われることはありませんでした。とても蒸し暑くて汗をたくさんかいたので、持ってきたTシャツと短パンに着替えてから帰途に着きました。ところが、家につくと足首のところから血がたくさん出て、靴下が真っ赤になっているのに気づきました。気をつけていたのに、ヒルに噛まれていたのです。着替えた後、うっかり草むらに入ってしまった時に食われてしまったみたいです。びっくり!まったく気づきませんでした。ヒルは血を固まらせない毒を注入するそうで、気づいてからもなかなか血が止まりませんでした。後日、友達にそのことを話したら、その友達もドリゴ国立公園へ歩きに行った時、途中で疲れて道端にあった岩の上に2、3分腰掛けて休んだら、ヒルが服の中に這って入ってしまって、背中を噛まれたそうです。帰りに車の中で気づいた時には、着ていたシャツが真っ赤な血に染まってしまったそうです。とてもきれいで面白い国立公園なのですが、ヒルがいない冬場に行くのが一番だと思います。

Lawn mowing (grass cutting) and wild birds

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毎朝、ペットのインコのピノの残した粟やきびなどが入った小さなタネの餌と、ひまわりのタネやとうもころしなどが混ざった大きな野鳥用の餌を混ぜて地面に撒いたり、餌台の上の皿にも少し入れてます。すると、大小様々な野鳥が食べにやってきますが、大きな鳥の方がいばっているのです。下はピンクとグレーのガラー(Galah)という一番大きな鳥が翼を広げて寄ってくるGreen Parrotや鳩の仲間のSpotted Doveや頭にぴんと立った飾りのついているCrested Pigeonに威嚇している写真。みんなそそくさと一旦逃げますが、それでもまた寄って行きます。野鳥たちはそんなことぐらいではめげず、なかなかたくましいのです。

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Green Parrotはオウムの中でも小柄で、インコより一回り大きいですが、青みがかった色がとてもきれいで、私の一番好きな野鳥です。大きさが自分に近いためか、ピノちゃんはGreen Parrotが近くにくると興奮して大声で鳴きます。仲間だと思っているのかしら。

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今年の夏は気温はそんなに高くなく、30度になったのは一週間ぐらいで、あとは20度から25度ぐらいで、例年に比べすごしやすいです。でも、雨がよく降っているので、家の周りの草がぐんぐんと伸びています。2.5エーカー(3000坪)の敷地ですが、毎週、半分ずつ草刈りをしています。それでも2、3時間かかってしまいます。草刈りにはゴーカートの様なRide-on mowerと押して草を刈っていくそれより小さなPush mowerの2種類が必要で、一昨年思い切ってそれまであった故障ばかりしていたものを買い換えました。上の写真の草刈り機はスウェーデンのHasqvana社製で、一番小さいモデルを買いましたが、慣れると操作はとても楽で短時間にたくさんの草を刈ってくれます。ただし、大きいので庭の隅や木の真下に生えた草は刈ることができす、下の歩きながら押して使う草刈り機が重宝します。ニュージーランドのMasport社製で音がとても静かで、力が強いです。2つともガソリンが燃料です。オーストラリアでは庭に生えているのはただの雑草ですが、草刈り機で刈ると芝のように見えるので不思議です。

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草刈りは男の仕事だって思っているかもしれませんが、オーストラリアでは草を刈る女性も結構います。草刈り機を持っていなかったり、自分で刈るのは嫌な人の場合は、草刈り専門の業者の人やアルバイトで近所の高校生や大学生に頼んだりしています。Push mowerを使うと歩き回りながら、機械を押さなければならないので、結構な運動になります。ボウボウ伸びた草を刈った後、庭がきれいになってとっても気持ちいいものです。幸いなことに、私の住んでいるアーミデール市は海抜1000メートルの台地にあるので(軽井沢とだいたい同じぐらい)草刈りは夏場は二週間に一度必要ですが、涼しくなると草が伸びるのが遅くなり、気温がぐっと下がる冬の間は草刈りは不要で、助かりますわ!

ピーター・ラビット?

以前にも野うさぎを紹介したことがありますが、一時いなくなったと思ったら、一年ぐらい前から頻繁に見かけるようになりました。それでも今までは庭の真ん中にある70-80センチに伸びたオーストラリア原生の植物が密集した茂みの近くでよく見かけました。茂み中に巣を作っていたようで、2匹のカップルや小さな子ウサギを見たりしました。2日前、キッチンの窓から外を見ると、野うさぎが家のすぐ近くまで来ていたので、思わずカメラで撮りました。去年から今年にかけて、よく雨が降っているので、うさぎさんの餌があちこちにあるのかしら?もともとヨーロッパ人が持ち込んだ動物らしく、オーストラリア人の中には野うさぎが作物を食べたり、庭を荒らすので、毒餌で駆除する人もいるけれど、こんなにかわいい動物にどうしてそんな残酷なことできるんでしょう?我が家の庭ならうさぎさん大歓迎ですわ!

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もともと、庭仕事は得意でありませんでしたが、最近、家の前に生まれて初めて花壇を作りました。まず、まわりを石で囲って、雑草を抜いてから、ラベンダー、デイジー、サルビア、さつき、つばきやセージやミントなどのハーブを植えました。それから最後に雑草が生えないようにウッドチップを敷き詰めました。それでも雑草はいろんなところから生えてくるので、特に夏は頻繁に手で抜く必要があります。私の住んでいる町の多くの家には花がいっぱい咲いた素敵な庭があるけれど、みんな雑草をこまめに丁寧に抜いているようです。庭を綺麗に保つには本当に手がかかるのね。今まで全く知りませんでしたわ!

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ずっとリモートワークをしていますが、用があって今日久しぶりに職場へ行きました。その途中の道でこんな標識が。コアラはめったに出ませんが、カンガルーはよく出ます。夜行性なので、夜は特に注意が必要です。

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野生のカモもよく子供を連れて道路を横断することがあるので、町のあちこちでよく出没する場所にはこのような標識を見かけます。

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こちらは職場にある柵の中で飼われている本物のカンガルー。遠くから網のフェンス越しの撮影で高い草に阻まれて散らばっていた全員をカメラに収めることができませんでしたが、大人のカンガルーと子供のカンガルーのグループがのんびり草を食べてました。

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最後に、オフィスから車へ戻る途中で一度通り過ぎたけど、また戻って思わずカメラに収めました。「このエリアで蛇が目撃されました」と通行人に注意。こんな標識、初めて見ました。うーん、怖いけど面白い!

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Daisy-the-Dog (23 June 2007 - 16 November 2021)

去年の暮れに二年半ぶりにブログを再開したものの、今日までまたお休みしてました。12月に入って二年ぶりに日本へ帰国して、正月が終わってすぐにこちらに帰ってきました。日本へ帰ってすぐ、東京のホテルで6日間の強制隔離をしてから、公共交通機関が使えなかったので、レンタカーで東名高速道路に乗って200キロ離れた静岡の両親の家へ行きました。そんなことしたことなかったので、ドキドキだったけれど、オーストラリアで200キロ以上の距離を運転したことが何度もあったので、意外と簡単でした。

ブログをサボっていた間、2019年の後半は大干ばつの水不足で野鳥や草木に大きな影響が出ました。また、2020年から始まったコロナで、人間の生活様式ががらっと変わってしまいました。それでも、最近では新しい変種株のオミクロンが騒がれていますが、ほとんどの人がワクチンを二回接種し、今3回目も打ち始めたので、トンネルの向こうに希望の光が差してきた気がします。

我が家の庭には二年前と変わらずいろいろな野鳥たちが訪れています。大きく変わったのことといえば、去年の11月16日に愛犬デイジー (Daisy=小菊)が14歳と5ヶ月で天国へ旅立ったことです。

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若き日のデイジー

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日向ぼっこするデイジー

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ボール遊び大好き

ずっと二年ぐらいはリュウマチが出て薬を飲んでいましたが、歩くのが遅くなっていき、お散歩も毎日1時間ぐらいは平気で歩けたのが、亡くなる前の一年ぐらいは30分になり、最後の二ヶ月ぐらいは10-15分とだんだん短くなって行きました。また、最後の一年間は棘のような実をつける草の上や、ごつごつした地面の上を歩くのを嫌がるようになり、毎日街へ車で連れて行って、コンクリートやアスファルトの上で散歩するようになりました。それがとてもお気に入りで、散歩以外の用で車に乗っても必ず自分も行くんだと、どこにいても車に近寄って来るようになりました。大好きなボール遊びでも昔の若い時のように、全速力でチーターのように走ってボールを追うことをしなくなりました。人間でいうと百歳に近いおばあちゃんだったから、1日のほとんどは居眠りしていて、コロナになってからは、家でリモートワークをしていた私の足元でよく寝てました。寝ている時は小さい時からいつもそうでしたけど、手や足をピクピクと活発に動かして、まるで夢の中で何かを追っかけているようでした。また、年を取ってからは大きないびきをかくようになり、周りにいた人は大笑いでした。

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お昼寝中

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車で街へお散歩に

10月の半ばに疲れて散歩もあまりできなくなったので、かかりつけの獣医へ連れて行くと肝臓に炎症があり、またそのすぐ隣に腫瘍が見つかり、心臓も肥大しているということで本当に目の前が真っ暗になりました。心臓は手術は不可能だったし、腫瘍の摘出手術は高齢のため獣医も勧めませんでした。せめて肝臓の炎症を鎮めようと抗生物質を飲ませましたが、薬を嫌がって飲ませるのに毎回苦労しました。それでも回復に向かったと喜んでいた矢先、一ヶ月後食べ物を全く食べなくなって、その5日目に獣医に家に来てもらって安楽死させました。まだ、ふらふらしながらもトイレにも自分で行けて、庭を歩くことができていました。最後まで安楽死がまだ早いのではないかと悩んでいましたが、獣医と親友はそれ以上日を伸ばしてもデイジーが痛い思いをするだけだし、そんな姿を見る飼い主の私も辛い思いするだけなのでと言うので決心がつきました。(ちなみに、獣医は明言はせずあくまでも私の判断にまかせました。)デイジーと一緒に飼っていたティップという犬は六年前に亡くなりましたが、安楽死のタイミングが遅すぎてかわいそうなことをしたので、今回は遅くならないように心に決めていましたが、タイミングを見極めるはとても難しく何度も躊躇しました。

獣医は安楽死の注射の前にまず、麻酔を打って眠らせてから、安楽死の注射を打ちましたので、苦しむこともなく、安らかにいつも寝ていた自分のベッドの上で私たちに囲まれて天国へ旅立ちました。十分ぐらい最後のお別れをしたら、獣医がデイジーの遺体を毛布にくるんで動物病院へ持って行き、火葬場へ引き渡して、後日、その灰が手のひらぐらいの大きさの麻の巾着袋に入れられて戻ってきました。こちらの人はその灰を庭に撒いて、植物を植えて育てるようで、箱には「ワスレナグサ (Forget-Me-Not)」の花のタネが添えられていました。(私が選んだ方法の他に、他のペットと一緒に合同で火葬してもらう方法と自分の家の敷地内に埋葬するという方法がありますが、火葬の場合にはそれぞれに応じた料金がかかります。)

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デイジーの灰が入れられた箱

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デイジーの灰が入れられた巾着袋

デイジーの灰が戻ってきてから、一週間してから十年以上もお世話になっていた獣医のチームからカードが届きました。デイジーの病気を治してあげられなかったことを残念に思うということや私に対し心温まる励ましの言葉が手書きで書かれていました。とても心が癒されました。この動物病院はデイジーが亡くなってから、余ったデイジーの薬を自分たちで入院した動物のために使うからと、買い取ってくれました。腎臓を患っていたティップのために買ったとても高額な特別な餌も亡くなった時に買い取ってくれました。ペットが病気になると保険がきかないので、医療費が人間以上にかかってしまいます。そんなオーナーを助けるためなのか、獣医さんはとても良心的でした。

13年間もずっと一緒にいて、とても忠実で癒しと笑いと愛情をたくさんくれたデイジー。今でも毎日思い出しています。ペットロスなんて、他人ごとだと思っていましたが、自分もなるとは...

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里親探しの団体RSPCAが地元新聞に出した若いデイジーの広告

上の記事は三年ぐらい前にたまたま物置で見つけた古い地元新聞に載っていたもの。RSPCA(Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals)というペットの里親探しの慈善団体が出した2008年3月13日付のデイジーの広告です。2007年6月23日生まれのデイジーは2008年9月23日、ちょうど一歳三ヶ月の時にRSPCAから引き取りました。その前に別の2件の家にいったん引き取られていったけれど、脱走して飼い主を手こずらせたのでRSPCAに返されたようです。我が家にきてからも若い時には何度か脱走しましたが、大人になったらしなくなりました。デイジーは記事に書かれた通りのとてもやさしくておだやかな性格の犬で、誰にでも好かれていました。(年をとってからは残念ながら書いてあるように他の犬と仲良くできませんでしたが...)RSPCAの人の話だと、生まれてすぐの子犬の時に他4匹の兄弟犬と一緒に箱に入れられて牛や羊のセリをする会場に捨てられていたのを保護されたそうです。真冬の寒さでデイジーと男の兄弟犬が生き残って、他の3匹は残念ながら死んでしまったそうです。とにかく誰でも人がとても好きで、いつも尻尾を振ってそばに行きました。雷をとても怖がり、雷が鳴ると震えて人間のそばに来て、離れませんでした。オーストラリア・ケルピーという牧羊犬の雑種で、ものすごく活発で運動が必要な犬だったから、毎日ボール遊びや散歩をさせないといけないワンコでした。いつも私の一歩先を歩いてガードしてくれたり、外出した時は必ず門のところで待っているとっても忠実なかわいい犬でした。

デイジーが亡くなった時、家の周りや野原に白い野生のデイジーの花がいっぱい咲いていました。

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築90年の家のリフォームを振り返って

2017年に1930年代に建てられた私の家のキッチン、バスルーム、ローンドリー(洗濯室)、ウッドデッキ、玄関のポーチの床板を新しくしましたので、まとめてみました。

1. Front porch

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玄関ポーチのリフォーム前

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玄関ポーチのリフォーム後

昔の玄関ポーチは木の板が貼ってあります。木が腐って、ところどころ穴が空いていたので、中古の板をガレージセールで手に入れ、張り替えてもらい、ニスを最後に塗ってもらいました。

2. Kitchen

元々キッチンの壁や天井にアスベストを使用した石膏板が使われていたので、業者にたのんで全部取り除いてもらいました。骨組みになったところに自分でまず、断熱材を入れました。

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断熱材を入れたキッチンの壁

 

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断熱材を入れたキッチンの天井

この後はプロのplastererに石膏ボードの壁と天井を入れてもらいました。

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竹馬のような特殊な器具をつけた職人

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壁や天井ができたら、自分でペンキを塗りました。長い棒の先についたローラーを使いましたが、天井が一番大変でした。

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続いて、自分でキッチンの物入れを組み立てて配置した後、大工さんがそれらを固定、上に木のベンチを取り付け、ストーブを置くところの壁にタイルを貼り付けてくれました。

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完成したキッチン

三ヶ月かけてキッチンを自分でデザインしました。流行と便利性を取り入れて、アイランドをつけました。高いバースツールを2つ置いて、食事ができるようにしました。とても気に入っています。

3. Laundry

リフォームの手順はキッチンと同じ。

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洗濯用のシンクとベンチ。その左に洗濯機と乾燥機を置きました。

4. Bathroom

リフォーム後の写真しかありません。悪しからず。

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オーストラリアでは珍しく浴槽の壁に木を使いました。洗面台も私がデザインしたものを大工さんがそのとおりに作ってくれました。オリジナルです。

5. Back deck

元々キッチンの外で家の裏側にあったウッドデッキの幅を大工さんに1.5M広げてもらい、片側に壁をつけてもらいました。

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6. Livingroom

キッチン、ローンドリー、リビング、廊下は全て元々あった木の床を業者に頼んで磨いてもらい、ニスを塗ってもらいました。リビングには元々ガスヒーターがついていましたが、それを薪ストーブに変えてもらいました。薪が燃えるととても綺麗で、暖かく、とても気に入っています。また、夏のクリスマスには飾りをして、楽しんでいます。

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リフォームは自分でできることは全部自分でしましたが、できないところはプロにお願いしましたので、思ったより費用がかかりませんでした。全くしたことのなかったペンキ塗りなど、とても勉強になりました!

Severe drought

 ここ2週間ぐらい、小雨が降ったり、曇っていたりとはっきりしない天気が続いていました。大干ばつになって、家畜を育てている農家など、大被害にあっているようです。日照りで食べるものがなくなってしまい、家畜は売られているのだそう。でも、買い手がなかなかつかないのでしょうね。とっても悲しい現実です。

我が家の庭の水鉢には取水制限にも関わらず、雨水タンクの水でいつもいっぱいにしてあります。他のところに水がないのでしょう。我が家の庭に水を求めていろいろな鳥が訪れています。下は異種の野鳥が一堂に集まった写真。Eastern Rosellas, Crimson Rosellas, Mynas, Crested Pigeons, Galahsが訪れました。

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ある朝、大柄なオレンジのくちばしに緑色の羽のオウムがつがいで舞い降りてきました。見たことがありませんでしたので、図鑑で調べるとどうもRed-winged Parrotという鳥のようでした。

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体の大きさはGalahぐらいです。野鳥の餌台で餌を食べて行きました。オス(左)はもっと鮮やかな緑色で背中が青、翼の端が鮮やかなオレンジをしていますが、メス(右)はそれに比べて地味です。

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Rainbow Lorikeetsのグループも時々訪れています。とても気性が荒い鳥で、他の鳥を押しのけて餌を独占しています。

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それでも勇敢なCrested Pigeonが餌を横取りに。

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久しぶりにSilvereyeというhoney eaterも水浴びに来ていました。黄色がかったうぐいす色がとってもきれい。

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普段水浴びをしているのを見たことないButcherbirdも目撃。

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ワンコのデイジーは6月23日に12歳の誕生日を迎えました。とても人懐っこくて、訪れたお客さんにべったり甘えて、かわいがってもらいます。撫でてもらうのが大好きなんです。

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窓越しの 野鳥

朝、部屋で化粧をしようと鏡に向かったら、隣の窓をノックする音が。そっと見てみるとかわいい小鳥が窓枠にしがみついてくちばしで窓ガラスとコンコンをたたいていました。調べたらYellow-faced honeyeaterという蜜吸鳥だそう。オスは顔に黄色と黒のアクセントがあります。その下は顔から背中にかけて薄いグレーのメス。とっても小さくてかわいいカップルでした。巣作りの場所を探していたのかな。

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毎日のようにピンクとグレーのGalahという鳥を見ていますが、餌を食べているところしかみたことがありませんでした。水がいつもふんだんにあって、取水制限なんて縁のなかったアーミデールでしたが、とうとう制限が市の方から出されました。ずーっと雨が降らず干ばつが続いています。野鳥たちも水がないので、いつも水鉢に水を絶やさないようにしている我が家の庭にやってくるのかしら。珍しくガラーが水を飲んだり、水浴びをしたりする姿が見られました。

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Red Wattlebirdもいつも1羽だけだったけど、珍しくカップルで水浴びです。

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水と餌を求めて、いろいろな種類の鳥が訪れて同じ写真に収まりました。Crimson Rosella, Eastern Rosella, Galah, Crested Pigeon, Nosy Myna...

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餌台にいるのが前にも来ていたEastern RosellaとCrimson RosellaのCross-breadらしき鳥。その下にいるのはCrimson Rosella のカップル。

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鮮やかなEastern Rosellaのカップル。葉を落としてすっかり冬姿の白桃の木に止まって休んでいました。

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Photina Red Robinという低木に止まって実かタネのようなものをむしゃむしゃ食べているCrimson RosellaとEastern RosellaのCross-bred.

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ユニークな鳴き声を持つGrey Butcherbirdもウッドデッキの前に立っている桐の木の上からこちらを眺めていました。

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Getting colder

あんなに暑かった夏は一体何だったんだろうか。朝晩ぐんと冷えるようになり、去年買った薪ストーブに火を入れるようになりました。ただ、まだ暖かい夜もあり、入れるのは今のところ2、3日に一度ぐらい。まだ晩秋で真冬にはなっていません。庭の真ん中に生えている大きなOak Treeにたくさんどんぐりがなって、野鳥が食べに来ています。葉の色も黄色から茶色に変わりつつあります。この木の葉は枯れても冬の間そのまま落ちずに木にくっついていて、春に新しい葉が生えてくる時に全部落ちる面白い木です。

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アーミデールは海抜1000メートルの台地の上にあるので、空の雲も近く見えます。青空に真っ白なコントラスト。まるで綿あめみたい。

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アーミデールは滅多に干ばつになることがないのですが、夏からずっと日照りが続いていて、市の方で節水を呼びかけています。水がどこも干上がっているのでしょう。我が庭の野鳥用の水鉢にはたくさんの鳥が毎日訪れているので、フンで水がすぐに汚れてしまいます。毎朝、ブラシでしっかりこすって、きれいな雨水を入れてあげます。水道水は日本も同じだと思いますが消毒されているので、野鳥にはよくないと思うから。

縄張り意識旺盛なRed wattlebirdが悠々と水浴びを楽しみに毎日来ています。気が強いけれど、茶目っ気たっぷりで大好きな鳥ですわ。

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体の大きなマグパイも水浴びをして、大きな翼で水をかき出してしまします。その横でメスのEastern Rosellaが水浴びしたくて仕方がないようで、水鉢に近付こうと狙っています。

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ようやくマグパイが去ると、大喜びで水鉢にダイビング。満足げに水しぶきを飛ばしていましたわ。

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だんな様はそんな奥様に構わず、ひたすら餌台でむしゃむしゃ餌を食べていました。各自やりたいことをして、別行動をとるとは人間の夫婦みたいね。

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Oak Treeのどんぐりを狙ってくるKing Parrotの姿も最近よく見かけます。大きい体と鮮やかな羽の色は圧巻です。

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ところで、水の話にまた戻りますが、我が家では水道水の他に、雨水も利用しています。水道水は飲料水、生活用水として使い、大きな水タンクで物置小屋の屋根に降った雨をためた雨水は植物や野鳥用の水として使用。約5000ガロン(2万リットル)の雨水タンク(下の写真)は市が奨励して補助金を出していたので、それを利用して入れました。我が家は町中心に近いところにあるので、雨水を飲料水にはしていませんが、町から10−20キロぐらいの郊外に住んでいる家では市の水道管が通っていないので、雨水だけで生活しています。交通とかがほとんどなく、雨水がきれいなので、飲んでも大丈夫です。ただ、今干ばつなので、きっと給水トラックを呼んで水を買っているところも結構あるのではないかと思います。そうなると田舎暮らしも大変です。

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野生動物保護のボランティア

四月になったと思ったら、あっという間にもう月末。今回は随分とブログをご無沙汰していましました。だんだんスローになっていく私。反省。

今月の初めに念願だった WIRES (Wildlife, Information, Rescue & Education Service) という協会の怪我をしたり病気になった野生動物を救助して保護し自然に返してあげるボランティアになるための講習会に行ってきました。講習会に参加するためにはまずオンラインでいろいろと勉強し、その内容についてのクイズ(小テスト)を受け、全部パスしてから晴れて参加が許されるのです。講習会はシドニーからやってきた団体のインストラクターが実際の野生動物の死体(!)を使ってどんな名前の動物なのか識別をしたり、その動物たちの死体をよく調べて死因を推測したり、各自違う動物救助場面のシナリオをもらって、どうやって救助をするかを発表させられたりしました。今回の自習や講習を受けて意外だったのは、いつも我が家の庭で見慣れている野鳥たちの全てが保護対象でないということでした。例えば、怪我や病気で保護した鳩でもCerested pigeon は回復するまで保護するが、spotted  dovesは保護せず、獣医により安楽死させられるということでした。その理由は後者は渡り鳥でオーストラリア国内で保護する法的に認められた権利がないためということでした。両者ともにかわいい鳥なのに、意外な理由でこんなにも待遇が違ってくるのだなあと思いました。

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 Crested pigeon

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Spotted Doves

また、最近我が庭でよく見かける下のCommon Mynaという鳥も渡り鳥で保護の対象にならないそうです。

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その他にもカンガルーは子供が生まれると超未熟児で生まれてきて、お母さんのパウチ(ポケット)の中で育ちますが、最初のうちは口が大きく開いてなくて、母乳を吸うだけの為の小さな穴が口の部分に空いているだけなので、人工保育ができないため、やはり安楽死になるそうです。野生動物の保護もいろいろな事情で保護できない場合もある厳しい世界のようです。昨日、ボランティアとしてのcertificateが郵送され、正式に野生保護活動に加わることができるようになりました。いずれは自分の専門の分野を選ぶことができますが、保護する動物の7割は野鳥だそうです。私は断然、鳥専門のボランティアになるつもりです。ただ、野生動物保護に関わると、怪我をしたり人間やペットなどにも感染る病気を持ち込むリスクもあるので、細心の注意が必要です。仕事と両立できる範囲で活動して行きたいと思います。

さて、秋も深まりましたが、我が家の野鳥の観察記録です。実りの秋で外で餌が豊富に取れるのか、相変わらず我が家を訪れる鳥の数はまばらです。最近撮った下の写真をよく見ると、ちょっと違和感が。濃い赤とブルーのCrimson Rosellaのようだけど、背中に黄色い色が入っていて、Eastern Rosellaだと思ったら、赤と青が結構広範囲に入っていて...ちょっとネットで調べたらとっても珍しいEastern Rosella とCrimson Rosellaのcross-bred(混血)の鳥のようなんです。結構よくあるみたい。初めて見ましたわ。

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それから、いつもオスメスのペアだったのに、珍しくKing Parrotsが女の子同士2羽で訪れました。

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上に書いた渡り鳥のCommon Mynaという鳥は実は地元の人たちにあまり好かれていません。というのは、気が強くてオーストラリア原生の野鳥を追い払ってしまうからです。水鉢の水を飲んでいる若いCrimson RosellaにMynaが「そこどけ」とばかり、一羽やってきました。

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ロゼラも果敢に威嚇しますが、結局、応援にかけつけた他のマイナーたちにも囲まれて、退散するはめに。

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我が家の庭でも秋が深まって紅葉した木々が見られるようになりました。とてもきれいです。

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過ごしやすい気候になり、ワンコのデイジーは居眠りばかりしています。

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