K's Backyard

オーストラリアの田舎町での動物とのふれあい日記

野生動物保護のボランティア

四月になったと思ったら、あっという間にもう月末。今回は随分とブログをご無沙汰していましました。だんだんスローになっていく私。反省。

今月の初めに念願だった WIRES (Wildlife, Information, Rescue & Education Service) という協会の怪我をしたり病気になった野生動物を救助して保護し自然に返してあげるボランティアになるための講習会に行ってきました。講習会に参加するためにはまずオンラインでいろいろと勉強し、その内容についてのクイズ(小テスト)を受け、全部パスしてから晴れて参加が許されるのです。講習会はシドニーからやってきた団体のインストラクターが実際の野生動物の死体(!)を使ってどんな名前の動物なのか識別をしたり、その動物たちの死体をよく調べて死因を推測したり、各自違う動物救助場面のシナリオをもらって、どうやって救助をするかを発表させられたりしました。今回の自習や講習を受けて意外だったのは、いつも我が家の庭で見慣れている野鳥たちの全てが保護対象でないということでした。例えば、怪我や病気で保護した鳩でもCerested pigeon は回復するまで保護するが、spotted  dovesは保護せず、獣医により安楽死させられるということでした。その理由は後者は渡り鳥でオーストラリア国内で保護する法的に認められた権利がないためということでした。両者ともにかわいい鳥なのに、意外な理由でこんなにも待遇が違ってくるのだなあと思いました。

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 Crested pigeon

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Spotted Doves

また、最近我が庭でよく見かける下のCommon Mynaという鳥も渡り鳥で保護の対象にならないそうです。

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その他にもカンガルーは子供が生まれると超未熟児で生まれてきて、お母さんのパウチ(ポケット)の中で育ちますが、最初のうちは口が大きく開いてなくて、母乳を吸うだけの為の小さな穴が口の部分に空いているだけなので、人工保育ができないため、やはり安楽死になるそうです。野生動物の保護もいろいろな事情で保護できない場合もある厳しい世界のようです。昨日、ボランティアとしてのcertificateが郵送され、正式に野生保護活動に加わることができるようになりました。いずれは自分の専門の分野を選ぶことができますが、保護する動物の7割は野鳥だそうです。私は断然、鳥専門のボランティアになるつもりです。ただ、野生動物保護に関わると、怪我をしたり人間やペットなどにも感染る病気を持ち込むリスクもあるので、細心の注意が必要です。仕事と両立できる範囲で活動して行きたいと思います。

さて、秋も深まりましたが、我が家の野鳥の観察記録です。実りの秋で外で餌が豊富に取れるのか、相変わらず我が家を訪れる鳥の数はまばらです。最近撮った下の写真をよく見ると、ちょっと違和感が。濃い赤とブルーのCrimson Rosellaのようだけど、背中に黄色い色が入っていて、Eastern Rosellaだと思ったら、赤と青が結構広範囲に入っていて...ちょっとネットで調べたらとっても珍しいEastern Rosella とCrimson Rosellaのcross-bred(混血)の鳥のようなんです。結構よくあるみたい。初めて見ましたわ。

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それから、いつもオスメスのペアだったのに、珍しくKing Parrotsが女の子同士2羽で訪れました。

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上に書いた渡り鳥のCommon Mynaという鳥は実は地元の人たちにあまり好かれていません。というのは、気が強くてオーストラリア原生の野鳥を追い払ってしまうからです。水鉢の水を飲んでいる若いCrimson RosellaにMynaが「そこどけ」とばかり、一羽やってきました。

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ロゼラも果敢に威嚇しますが、結局、応援にかけつけた他のマイナーたちにも囲まれて、退散するはめに。

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我が家の庭でも秋が深まって紅葉した木々が見られるようになりました。とてもきれいです。

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過ごしやすい気候になり、ワンコのデイジーは居眠りばかりしています。

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