K's Backyard

オーストラリアの田舎町での動物とのふれあい日記

故郷での思い出 1

3日前にオーストラリアに帰ってきました。日本に滞在していた間ハウスシッターさんに私の家に住んでもらって、ワンコのデイジー、インコのピノの世話を頼んでいました。帰って来ると、デイジーもインコもとても元気でハウスシッターさんのケアに感謝。ところが、野鳥の方は残念ながら餌を食べに来なくなってしまいました。今秋なのでそこら中にいい餌が取れるのかもしれません。これから寒くなるにつれてまた餌を食べに戻って来て欲しいものです。

日本滞在中、東京の永田町にある国会図書館へ4日間通いました。持参したお昼ご飯を外のベンチで食べていると、3羽のすずめ(下の写真は恥ずかしがって出てこない1羽を除く2羽)が低い植木の中から出て来て足下のすぐそばまで寄ってきました。なんて人懐っこいんだろうと思って、食べていたアーモンドを小さく砕いて落とすと、さっと取って何度も食べました。よほど気に入ったのでしょう。(大きなアリもアーモンドの一かけらをよいしょと重たそうに運んでいました。)次の日も同じ場所でお昼ごはんを食べ始めましたが、すずめたちは全く姿を見せませんでした。とてもがっかりしていましたが、最後にアーモンドを袋から出して食べ始めると、同じ3羽のすずめが突然植木から姿を現し近寄ってきました。やはりアーモンドが好きだったようです。また、小さく砕いてあげると、喜んで食べていました。どこかで私が何を食べているかをちゃんと見ていたんですね。賢い!

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下の写真は故郷静岡の実家に毎日尋ねて来る近所の飼い猫のこなつちゃん。ある日、大声で鳴き出したので、ドアを開けて外を見ると、白黒の小鳥を口に捕まえてじっとしゃがんでいたのです。小鳥はたぶんハクセキレイという鳥ではなかったかと思います。(参照:http://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/detail/4610.html)首の後ろをくわえられていましたが、足はまだ動いていたので、生きて逃がしてあげたいと思い、こなつの頭をちょっとたたいてみましたが、全く離そうとしません。そこで、片方の耳をつまんで持ち上げたら、やっと口を開き、同時に捕われていた鳥がさっと飛んで逃げていきました。よかった!こなつはたぶん、獲物を人間に見せて褒められたかったのだろうと思います。飼い猫でも野生の習性が残っているんですね。飼い主のお宅と私の実家と2カ所で毎日餌をもらっているのだから、野鳥をわざわざ捕って食べなくても十分足りてるのにね。困ったものです。

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日本滞在中の最後には、約15年ぶりに待望の桜を見ることができました。静岡はそれでも例年よりずっと遅く4月10日以降にやっと桜が満開になり、オーストラリアに帰ってくる直前にすばらしい花を見ることができました。感激です。

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上の桜は近くを流れる川の堤防にありますが、実は私が小学校の6年生の時に地元の子供会主催で卒業記念に植たものなのです。大きな木に育って、りっぱな花をつけていました。帰る直前には散り始めていましたが、花びらが木の下の道端にたくさん集まって、濃いピンク色になっていて、それもまたきれいでした。桜の時期に帰国できて本当によかった!