K's Backyard

オーストラリアの田舎町での動物とのふれあい日記

Sun Dial

日本でよく春は三寒四温と言いますが、こちらも暖かくなったと思ったらまた寒くなったり、いろいろです。それと普段は雨が降らず乾燥しているのに、雨が時々降っています。こうしてだんだん夏に向かっているのですね。

さて、我が家の庭の真ん中に日時計(sun dial)があります。庭に出ていると、時間がわからないので便利です。前のオーナーのマーガレットさん(元大学の言語学の先生で現在85歳で天文学の修士号を勉強中)がアーミデールの日の動きに合わせて特注で作ったそうです。多少誤差がありますけど、だいたい正確です。(写真を撮影した時間は午後2時半過ぎです。)

f:id:Wattlebird:20181005063640j:plain

春になって小さな植物がきれいな花を咲かせています。下はBlue Grape Hyacynthという花。なぜか以前クロッカスと言って紹介してしまっていましたが、本当はヒヤシンスだったんです。そういえば、小学校の時にヒヤシンスの球根を透明の容器に入れて育てていたような記憶があります。それだったとは知りませんでしたわ。スズランのような小さな紫のベルの形をした花がたくさんついていて、かわいい。

f:id:Wattlebird:20181005064023j:plain

花の大きさが1-2センチの淡い紫色のViolet(バイオレット)。本当に小さくてそばを通っても見過ごしてしまいそうだけど、その分結構強い甘いいい香りを放って、「ここにいるわよ」と自己主張しています。

f:id:Wattlebird:20181005064541j:plain

花はつけていませんがLamb's-ear(子羊の耳)という植物。葉一面に赤ちゃんの産毛のようなものがびっしりと生えていて、名前のとおり触ると動物の耳のようにやわらかいおもしろい植物。

f:id:Wattlebird:20181005064505j:plain

さて、先週とんでもないことがありました。仕事帰りに優先道路を車で走っていると、突然非優先道路から走ってきた車に追突されてしまいました。運転手は20歳ぐらいの若い女の子。"Give Way" の標識があったのに止まらなかったんです。私も突然のことで本当に動揺しました。私の車と彼女の車が接触したまま交差点の真ん中に止まってしまって、近くの工事現場の人や通りがかりの人が警察を呼んだり交通整理をしたりしてくれました。警察も30分経ってようやく来て、車を引き離して、道路端に止めてくれました。私の車の左側のタイヤはパンクし、ボディーにも大きなへこみができました。幸いどちらのドライバーも怪我はありませんでしたので、警察もminor accidentとして扱って、車の修理などの話合いは自分たちでしてくださいと言って帰っていきました。(日本の警察とは随分と違います。)私の車はその後、レッカーが来て修理屋へ運ばれました。今回の事故は彼女の責任ですので、私の車の修理代およびレッカーの料金は彼女が払う責任があります。ところが、彼女はそれを支払ってくれる保険に入っていなかったのです。日本は自賠責という強制保険は相手の車を傷つけたりドライバーに怪我をさせたりすると出る保険なのですが、こちらのGreen Slipという強制保険は相手を怪我をさせたときにしか使えないのです。私も自賠責と同じだとばっかり思っていましたから、全く知らず、それ以外にComprehensive という車の保険を実はかけていませんでした。Comprehensiveに入っていると相手や自分の車が傷ついたときの両方の場合に出るのです。今回も私がその保険に加入していれば、彼女が保険に加入してなくても、私の車の修理代(廃車の場合は車の事故前の状態の中古車市場価格)は私の保険が払ってくれて、相手への請求は保険屋がしてくれたのですが、自分ですることになってしまいました。でも、警察によると彼女は仕事をしていないということなので、結局修理代を払うことはできず、泣き寝入りということになりそうです。裁判に持っていくこともできるようですが、結局弁護士を雇ったりしてお金や時間がかかり、また本当に本人に支払い能力がない場合は自己破産ということで取り戻せないこともあるので、する価値があまりないようです。今回の事故で私に責任がないにもかかわらず、大きな損害を被りました。世間知らずの私にとって、本当に高いレッスンになりました。友達が言うように、怪我もせず無事でいられただけでもよかったとあきらめるしかないようですわ。