K's Backyard

オーストラリアの田舎町での動物とのふれあい日記

春告花

8月に入ってまだ寒さが続いて朝はマイナス3度からプラス3度ですが、庭に春一番に咲く通称Yellow wattlesの花が咲き始めました。陽に当たって鮮やかな黄色がまぶしいです。

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インコのピノくんが食べ残した餌を外に吊るしたらEastern Rosellaたちが早速食べに来ていました。こういう餌は鳩や雀は食べられませんが、専らくちばしがペンチのようになったRosellaやGalahなどの鳥が食べています。みんなとても好きなようで吊るしてから1日であっという間になくなっていました。

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そうそう、3日前の寒い早朝、2羽のカモ(こちらでは皆ducksと読んでいます)が庭に来ていました。カモの訪問は初めてで、とても珍しい。

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ところで昨日、土曜日の昼前、日本の母と電話で話をしている時、居間の窓から我が家の敷地の横を通る道から炎が上がっているのが見えました。慌てて電話を切り、行ってみると道に生えていた草が燃えていました。誰かが付け火をしたようです。この道路に面して立っている家は我が家を含め3件しかありませんが、どこも他の道路に入り口があって車で利用することがないので舗装されていません。人が徒歩で通るだけの土の道です。夏になると長い草が生えて、それが冬には枯れえ残っていました。ここ1、二ヶ月ほど、雨がほとんど降っていませんので乾燥しきって、最近は山火事注意報が出ていました。大事をとってとりあえず000(triple zero)をダイヤルして消防車を呼びました。

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最初は消防車を呼ぶなんてちょっと大げさだったかなと思っていましたが、呼んでおいて正解!強風の中、火は瞬く間に我が家の敷地に移って来て、フェンス沿いの草や植えてあった植物を焼いてしまいました。我が家から徒歩5分の消防署から消防車が来るまで10分ぐらいかかったので、その間にバケツで敷地内の小川から水をくんではかけましたが、火が広がるのが早くて間に合いませんでした。でも三台の消防車とボランティアの消防士が10人ぐらい来てくれて、消し止めてくれたので大事には至りませんでした。とはいえ、途中、消防士たちが何もせず、燃えている火を見て立っている場面があったので、思わず大丈夫かと聞いたら、草を残しておくとまた火事の原因になるかもしれないので道路に生えている草は完全に焼き切ってしまうのだと教えてくれました。なるほど、この消防士たちはRural Fire ServiceというBush fireやGrass fire専門の消防士でよくわかっているようです。 結局80メートルぐらいの長さに渡って道路の草が燃えました。我が家の敷地は幸いにも2.5エーカー(約3000坪)あるので、この道路から住んでいる家まで60メートルほど離れていて、またその間に小川も流れているので家まで火が迫ってくることはありませんでした。

でも今回は私にも反省点がありました。草は道路を管轄するアーミデール市が刈りに来るのが当たり前と思って何もしていませんでしたが、近所の人は腰の重い市をあてにせずgrass fireに備えて自分のフェンスの外側の草は自分で刈っていたのでした。これからは冬に備えてちゃんと自分で敷地の周りの草を刈っておこうと思いました。