K's Backyard

オーストラリアの田舎町での動物とのふれあい日記

プリンセス•ワトルのひなの誕生

一ヶ月前、ようやく春が始まった頃、我が家に餌を毎日食べに来るred wattlebirdのプリンセス•ワトルとパートナーが家から3メートルぐらいしか離れていないgum tree (ユーカリの木)の上にあった古い巣に卵を産んで、ずっと暖めていました。下がその巣の写真。このカップルはここ数年、毎年の繁殖期にだいたい6羽ぐらいのひなを育てています。前回のシーズンの最後にはKoelという鳥に托卵されてしまって、自分たちより体が何倍も大きいひな鳥の面倒を一生懸命にみていました(「けなげな母鳥」参照。)今回は最初に家からもっと離れた木に巣作りして卵を産んだようでしたが、ひなは孵りませんでしたので、2度目にして初めての赤ちゃん誕生です。

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この巣は2年ぐらい前に同じ鳥が作ったものでしたが、その時には卵が孵らず断念して放置されていたものでした。2週間ほど前に親鳥が巣に近づくとひなの頭と大きく開いた口が見え、そして「ごはんちょうだい」とばかりに大きな声でさえずるのが聞こえました。それから一週間ほど前に巣からひなが出てきました。しかも2羽の双子です。親鳥の半分以下の大きさでふわふわの産毛で覆われていて、とっても可愛い!おなかがすいて「ピーピー」鳴くと、親鳥が交代ですぐに餌を取って来て与えます。おなかがいっぱいになると、陽なたぼっこしながら昼寝です。

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巣を離れてから2日ぐらいは一日中一つの木にじっとしていましたが、それからはちょっとずつ飛べるようになって、近くの木を少しだけ移動するようになりました。その中でも今満開の藤の花がとてもお気に入りで2羽で花に寄り添っています。時々、花の蜜を口で食べているようなしぐさも見せます。

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夜になると親鳥について、ユーカリの木の高いところにある葉がたくさんついた枝の中にもぐって寝ているようです。ここ2日ぐらい最低気温が2度と、ちょっと寒が戻って来てしまって、まだ3日ぐらい続くようです。また、体の大きな肉食のTawny Frogmouth(フクロウの一種)やFalcon, Butcherbird, Magpie, Currawong, Crowなど襲って来る可能性もあるので要注意です。私も子育てに協力して、ある程度大きくなるまで頻繁に庭に出てwattlebirdのひな鳥が大丈夫かどうか確かめています。元気で無事に成長して欲しいものです。