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K's Backyard

オーストラリアの田舎町での動物とのふれあい日記

招かざる客

多くの日本人に嫌われている昆虫といえば、ゴキブリや蛾などでしょうけれど、オーストラリア人はそういう虫は意外と平気なくせに、とにかくクモを極端に怖がります。オーストラリアというとカラフルな野鳥やコアラやカンガルーを思い出す人が多いと思いますが、身の回りにはたくさんのクモがいて、そのなかには毒をもったものが結構いるんです。下の写真の虫がオーストラリアに生息するクモの一種で有名なRedback spider(日本名:セアカゴケグモ)の雌と卵。(「後家グモ」とは英語名のwidow spiders の日本語訳で、交尾の後雌が雄を食べてしまうクモの総称で、そういう習性をもつ世界中のクモがそう呼ばれているらしい。因にredback spiderの雄は体が雌よりもずっと小さいんですって。)

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庭の片隅に長いこと放置してあったプラスチックのカバーをゴミに出そうと広げたら、中に潜んでいました。刺されると腫れて、放っておくと命も落とす人もいるんです。陽の当たらない暗い所に置いてあるものや壁の穴などに潜んでいて、人間が近づくと咬むのだそう。咬まれた人のために、こちらの病院では抗血清を常備しています。いつ遭遇するかわからないから、普段もよく気をつけていないといけません。ずっとは使わなかったガーデニング用の手袋や靴などを身につける時には、まず中を見て、棒でつついたり、振ったりして、クモがいないことを確認しています。20年ぐらい前にオーストラリアから日本へ飛行機で運ばれたコンテナにこのクモが潜んでいて、それが初めて大阪でみつかったと大騒ぎになりましたが、今ではほぼ日本全国(現在41都道府県)に生息するようになっているみたい。コアラやカンガルーなら大歓迎だけど、redback spiderは実に招かざる客ですね。