野鳥の世界の力関係
我が家の庭には野鳥が一種類ずつ訪れるのではなく、よく違う種の鳥が一緒に現れます。縄張り意識のとても強いワトちゃん(Red wattlebird)はどの鳥に大しても攻撃的で強い(というか「強がっている」)といっていいですが、他の鳥同士間でもいろいろと力関係が存在します。
例えば鳩のCrested pigeonとGalah(モモイロインコ)ではどうでしょう。
餌のあるところでGalahは必ずPigeonをつついて追い出します。中には力の強いPigeonもいますが、たいていはGalahが満腹になるまで、そばで見ているしかありません。
次はGalah vs Little Corella です。
今度はGalahがちょっと体の大きいLittle Corellaに餌台を譲ります。LIttle Corellaはよく、Galahがグループで食べている餌場に飛び降りて来て、「あっちへ行け」とばかりに威嚇すると、気の弱いGalahは下に降りて、おこぼれを食べます。
では、Galah vs. Rainbow Lorekeetはどうでしょう。
この写真を見ると、まるでGalahが威嚇してRainbow Lorikeetが遠慮しているような様子ですが、実は体が小さくてもRainbow Lorikeet の方がずっと気が強くて、この後この写真のGalahはRainbow Lorikeetに餌を譲ります。
オーストラリアでは「まぬけ」とか「バカ」な人をGalahと呼ぶそうです。とっても人が、いや鳥がよくて、おっとりしているからかしら。でも、私はこのピンクとグレーの鳥はとても頭がよくって、きれいで、愛嬌があって、大好きなので、そんな意味があろうとはちょっと意外だったな。