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K's Backyard

オーストラリアの田舎町での動物とのふれあい日記

ルールーさんの物語(思い出)

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この写真はペットとして一年ちょっと飼っていたLoulou(ルールー)というリトル・コレラ。2年半ぐらい前に、お隣の仲良しのLさんが、3ヶ月ほど旅行に出ていたお友達のご夫婦の家をHouse sitting していたことがありました。その時に私がLを手伝って世話をしていたのがルールーでした。いつも一人でぽつんと畳六畳ほどの広さの鳥小屋にいて、誰にも声もかけ られず、名前もない。20年ほど前に飼い主の子供たちが幼い時にペットとしてもう一羽と一緒に飼われるようになったそうですが、すぐにパートナーが死んでしまい、やがて子供達も成長して家を出て、飼い主のご夫婦も餌をあげるだけで、ほったらかし状態で何年もいたみたい。水を入れた入れ物を何度もひっくり返してこぼしてしまったので、怒った飼い主は長い間、水もあげていませんでした。もらう餌もひまわりの種だけ。それを聞いた私はとても 気の毒で胸が痛み、飼い主が旅行から帰ってきた時に、もしルールーを手放したいと考えているなら、私が喜んで引き取りますとL に伝えてもらいました。それから何ヶ月かたった夏の暑い日、その飼い主から他の種類のオウムのつがいをルールーの使っている小屋で飼いたいので、もらってくれないかと言われました。それで、引き取ることに。その時に名前も Loulouとつけたのです。早速、鳥小屋を購入して飼い始めました。水もあげましたが、面白いことに最初のうちはそれ を飲まず、小屋の金網の窓についた朝露の水滴をなめていました。どうやら、前の飼い主の所でもそうやって、長年生き延びていたようです。オウム用の餌の他 に、りんごやブロッコリーなどの野菜やナッツなどをあげたりしました。最初は興味を示しませんでしたが、徐々 にいろいろなものを食べるようになり、りんごとくるみが大好物に。退屈させないように、庭に生えている竹の枝をあげたら、それをくちばしで剪定するのが日課になり、またGalahが庭に餌を食べにくる と、すごく興奮してギャーギャー鳴いていました。ルールーの前で日本にいる母とスピーカー・フォンを使って電話で話をすると、なぜかものずごく興味を示して、何度も翼を広げてご機嫌なリアクションしてくれたりもしました。でも、用意した鳥小屋が前の飼い主のところの小屋の半分のサイズしかなく、とても頭のいいルールーには刺激が少なくて、どうしてもつまらない様子で気の毒でした。何度も野生に帰してやろうかなと思ったけど、きっと生きて行けないだろうなと思ってあきらめていました。

ところが、昨年の4月私が小屋のそうじをしている時に、開いているドアからすっと飛んで逃げてしまいました。最初はあまりうまく飛べず、すぐに地面に落ちたり、ご近所の家の屋根の上に止まってためらっているようでしたが、やがて風に乗って空高く飛び上がって、遠くへ行ってしまいました。「うまく飛べるかな?餌を自分で探して採ることができるかな?」と、とても心配になりました。でも、それから4週間ぐらいしたある日、庭からあの独特な大きな叫び声が聞こえたので、飛んで出て行ってみると、ユーカリの高い木の上にいたいたっ!元気で嬉しそうなルールーが戻って来たんです!まさに奇跡でした。面白いことに、Little Corellaは周りに沢山いるのに、自分とは種の違うガラーのグループにくっついて行動していました。きっと、いつも小屋から見ていたのがガラーだったから、自分の仲間だと思っていたのでしょう。元気な姿を私に見せて、安心させようとしてくれたのかな?30分ほどしてから、また仲間と一緒に飛び立ってしまいました。後日、ルールーは元々野生だったのを捕まえられたらしいことを聞きましたが、野生に無事戻ることができてかえったよかったなと思いました。もっと早くそうなればよかったけどね。本当に幸せそうな顔してましたもの:)