K's Backyard

オーストラリアの田舎町での動物とのふれあい日記

Tippy-the-Dog (思い出)

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ティピはデイジーが家に来て間もなく知り合いから引き取った犬だったけど、今年の一月に15歳で天国へ行ってしまいました。Cattle Dogという牧羊犬の一種で、とても頭のいい、でもとてもユニークなワンコでした。デイジーより6歳年上のお姉さんで、いつもいばって、体力のある若い時は二人で取っ組み合いのけんかをしました。テニスボールを投げると取りに行って、口にくわえて戻って来て、足下に置いて「蹴ってよ」と、じっと私の顔を見つめていました。蹴ろうすると、プロテニス選手がサーブを構えているときのような真剣な顔つきになって、よく笑わせてくれました。時々友達と外で立ち話をしていると、遊んでもらいたくて、突然テニスボールを後ろからわたしたちの膝の間にぎゅっと突っ込んできて、友達は「きゃあーーー!」っと悲鳴をあげる始末。また「構ってよ」と言わんばかりに私の脇と腕の間からにゅうっと顔出してきたり、椅子に座っている私の膝の上に顔を乗せてきたりする、おもしろいワンコでした。デイジーと同じように忠犬で私の行く所へはどこでもついてきました。7年前に足の靭帯を損傷するけがをして手術を受けた後、半年間家の中ですごしたので、すっかり座敷犬になって、それからは毎日、家の中に入ってきて、食べ物をねだっていました。未だに不思議なのは、ティピをなでて抱きしめると、すぐにデイジーのところへ飛んで行って、デイジーの全身を口でチミチミとかじっていたこと。不思議なワンコでしたわ。Cattle Dogという犬種は大体12歳が平均寿命らしく、ティピは15歳まで生きたので、人間でいうと90歳以上の大往生でした。病気になってもう助からないとわかった時、最後に獣医に家に来てもらい、注射をしてもらって、私の手の中ですっと眠るように旅立っていきました。オーストラリアでは、ペットは最後に安楽死させるのが一般的。その方が飼い主にとっても、動物にとってもつらい最後を経験しなくて済むので、私は賛成。ティピちゃんにはたくさんの笑いと癒しと楽しい思い出をもらいました。感謝。

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在りし日のティピ。近づくとこうやってお腹出して、私にtummy scratchをしてもらってたんですよ:)