K's Backyard

オーストラリアの田舎町での動物とのふれあい日記

Cold again...

大分暖かくなって春が来たと喜んでいたら、今週はずっと朝氷点下で今日はマイナス4度でした。寒〜〜い!朝起きると庭中びっしり霜で覆われていました。下の写真はDaffodils(スイセン)。かわいそうに凍っていましたよ。

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我が庭にはapricot(杏)の木があって、先週から花が開き始めました。桜や桃の花にそっくりです。去年まですぐそばに竹薮があったので、あまり元気ではありませんでしたが、それがなくなってからとっても元気に見えます。昼間この木に近づくとみつばちのブンブンという羽音が聞こえます。アーミデールは寒い気候のせいで、apricotの木はあまり実をつけることがないそうで、この木も毎年せいぜい20−30個ぐらいしかつけず、ほとんどが野鳥に食べられてしまっています。それでも去年は初めてこの木から実を取って食べてみましたが、スーパーで売っている生のアプリコットに比べてずっと甘かった!因にスーパーで買うと1キロ8〜10ドルぐらいします。アプリコットは結構高級なフルーツなんですよ。

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我が家の庭にはいくつかscrap metalで作った動物がいます。このBig Bird も頭のてっぺんは羊の毛刈り機の刃、胴体の部分はスコップと、いろいろ古くなってさびた農機具や車の部品など、使えなくなった金属の部品や道具を溶接して作られています。何年か前に毎月最終日曜日に町で開かれるSunday Marketに来ているアーティストから買いました。部品の元の形を利用して動物のいろいろな体の部分を作っています。ピカピカではないので、かえって味があって気に入っています。庭のいいアクセントです。

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春満開

アーミデールも随分と暖かくなりもう春本番です。今満開のGolden wattleに加え、我が庭にはYellow Peach Treeの花が桃の花たちの中で一番最初に咲きました。青空をバックグラウンドにとってもきれい。町の中でもあちこちで淡いのから濃いのまで、様々なピンクの桃の花が咲き誇っています。

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そうは言っても、先週の週末から今週にかけてまた寒が戻って来て、今朝もマイナス2度でした。そん中、King Parrotsのペアが久しぶりに姿を現して、餌を仲良く食べて行きました。どういう訳か、雄のキングパロットを見ると、京都の平安神宮を思い出してしまします。とても濃い朱色と緑のコントラストが鮮やか。体はGalahよりずっと大きいのですが、ものすごい警戒心の強い野鳥なので、写真を取る時細心の注意を払います。カメラで狙っているのに気付くとすぐ飛んで行ってしまします。

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朝は寒いのですが、昼間は20度ぐらいにぐんぐん気温があがって、ぽっかぽかです。室内にいると窓を開けたくなるほど。そうなると野鳥たちも水浴びがしたいのでしょう。早朝、氷の張っている水鉢の水が昼間は溶けて、Crimson Rosellaのカップルが水浴びして行きました。

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春を告げる花

アーミデールも昼間は20度以上になってきました。朝と夜は冷えますけど、もう春の陽気です。我が家の庭を流れる小川からカエルのケロケロという鳴き声が聞こえてくるようになりました。

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上の写真は日本で言うと梅の花のようにまだ寒い春一番に咲く花で、オーストラリア原産のGolden Wattleという花です。(地元の人はYellow Wattleと呼んでいます。)ここ数日の暖かさで一斉に花が咲き始めました。鮮やかの黄色がとってもきれい。私の大好きな花のひとつ。花からはほんのり蜂蜜のような甘い香りが漂います。

f:id:Wattlebird:20170812191000j:plain2,3日前の朝のことです。Sulphur-crested Cuckatooのカップルがまた訪れました。前回は地面に落ちたくるみなどを食べていたのですが、すぐそばにある餌台にseedsがあることがわかったようで、この日はそれを食べて行きました。とっても性格はおおらかなのですが、さすがにこんなに体の大きな鳥だとそれより小さなGalahのカップルは遠慮して餌の皿を譲ってしまいました。Galahは鳩が相手だといばって餌を独占してしまうのに。自然界ではpecking order (上下関係)がはっきりしています。

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我が家の敷地にあるリフォーム中の築約85年の家の玄関のporch。以前は床板の傷みがひどくて隙間がいたるところにあって、上を歩くとたわんでしまっていましたが、最近腕のいい床専門の大工さんに頼んで張り替えてもらいました。とはいっても床板はガレージセールで手に入れた中古のものです。大工さんが古いくぎをていねいにひとつひとつ抜いて、その穴を埋めて、上からニスを塗り完成。見違えるようにとてもきれいになりました。実は普通の大工さんに最初頼んでいたのですが、デッキ用の材料で各板の間に5ミリぐらい隙間を空けて作り替えると言われました。ちょっとそれはおかしいぞと思って調べると、案の定古い家の玄関の外の床は普通の家の中の床板と同じものでなければならなかったのです。その普通の大工さん、あまりにもしつこく私にデッキ材でするように勧めてきたので、Yesと言ってしまいそうでしたが、言わなくてよかった!隙間があったら、何か物を落としても取れなかったり、ねずみや虫が巣くっても板をはがさないと何もできなくなるところでした。もちろん、普通の大工さんに支払う工賃より2倍のお金がかかってしまいましたが、後で後悔するよりずっとましです。自分がしっかりしてないと、何をされるかわかりません。今回もいい勉強になりました。

クッカバラの訪問

三日ほど前に珍しくKookaburra(ワライカワセミ)のペアがクルミの木に止まって日向ぼっこして行きました。普段はもっとずっと離れたところの木にいて、人間が大声でワッハッハと笑うような声を出して鳴くのですが、この日は家の近くまで来てくれました。おっとりしていて、物怖じすることなく、ふわふわのぬいぐるみのような面白い鳥です。前から見ると随分と白っぽい鳥。

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Red wattlebirdのペアが毎日朝と夕方餌台に載せた練り餌を食べに来ますが、餌が取れにくい冬は他のお腹の空いた鳥達も食べ来ます。前にButcherbirdのことを書きましたけど、実は小さなスズメたちも来て食べています。来るのは3、4羽なので、ちょっと高級な餌ですけど大目に見てあげています。スズメたちも小さいのに必死に寒い冬を生き延びているのですから。そういえば、これも前にも書きましたが、去年まで家の近くに竹薮があって、そこにたくさんのスズメや他の小さな鳥たちが夜寝ていました。ところが、竹薮を業者に取り除いてもらってからはこの餌を食べに来るスズメたちは、家のカーポートの上の断熱材の間にもぐって寝ています。(See "野鳥アラカルト".) 暖かいねぐらがあって、餌場まで近いとあっては、言うことなしですね。

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Red wattlebirdやスズメたちが食べている時に下に落とした餌も、ちゃんと食べる鳥がいます。下の写真はMagpieで、グレーの産毛が生えているのでまだ幼いのだと思います。草の中から落ちた練り餌を拾って、おいしそうに食べていました。

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野鳥たちはみんな暖かい春が待ち遠しいようですわ。

雨の中で...

アーミデールはいつも雨があまり降りませんが、今年の冬はよく雨が降っています。その御陰で草が結構緑色をしていますが、元々乾燥地帯に原生しているある種のユーカリの木は茶色く枯れた葉をつけて生気がありません。水がなくても困るけど、ありすぎても困るみたいです。

さて、そんな雨の日に2羽のGalah(モモイロインコ)のペアが、ずっと我が家の庭のくるみの木の枝に並んで止まって休んで行きました。野鳥の羽根は雨が当たっても水をはじく上等な雨コートです。顔を背中につっこんで雨が当たらないようにしています。夜もたぶんこんな格好で寝ているのかもしれません。

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ところで、アーミデールはシドニーから国内線で1時間ぐらいですが、現在、2つの航空会社がプロペラ機を飛ばしています。空港は我が家からだいたい8キロぐらい離れていますが、その日の風の向きによって、シドニーからの飛行機が我が家の庭の上空を飛んで行きます。空港に着陸する前なので、結構近くを飛びます。下の写真は天気のいい午後に庭から思わずシャッターを切りました。カンタス航空の子会社のQantaslinkのプロペラ機。おなじみの赤いバックグラウンドに白いカンガルーのロゴが見えます。約50人乗りです。

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さらに下の写真はREX (Regional Express)という20−30人乗りの小型飛行機。私はまだ乗ったことがありませんが、料金はQantaslinkより安いそうです。毎日、Qantaslinkはシドニー発、アーミデール発の飛行機がそれぞれ5便ずつ計10便、REXはそれぞれ3便ずつ計6便飛んでいます。

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アーミデールを訪れる日本人の方々がよくこのプロペラ機を怖がります(実は私もその一人)。その理由は風があったり、雨模様だと乱気流とかで水平飛行の前後、かなり揺れるからです。以前は乗ったらすぐ寝て恐怖を紛らしていましたが、ある日、ご主人も息子さんもパイロットの日本人の仲のよい友だちが、実はジェット機よりプロペラ機の方がエンジンが止まったらグライダーのように飛行できるので安全なんだと教えてくれました。それ以来、ちょっとだけ気楽に乗れるようになりました。Qantaslinkは一時間の短い飛行中、フレンドリーなフライトアテンダントが笑顔で食べ物や飲み物(コーヒー、紅茶、ジュース、お酒)などを出してくれて、あっという間に目的地に着いてしまいます。また、日本へ帰る時にシドニーから東京までカンタス航空を使う場合、同じ系列会社なので2つ利点があります。一つは荷物をシドニーで受け取らずに、そのまま東京へ運ばれるという点。2つ目はアーミデールのカウンターでシドニーまでの国内線とシドニーからの国際線の搭乗券をもらえるので、やはりシドニー空港でチェックインする必要がないということです。

因に、アーミデールの空港は駐車場が無料なので、地元の人は空港に車を駐車して行きます。アーミデールにシドニーから鉄道が通っていて、一日に一回ずつシドニー行きとアーミデール着の電車がありますが、時間が8時間かかるので飛行機の方が人気があるようです。

朝日を待ちわびる鳩たち

2日前に日本にいる母と電話で話したら、毎日30度以上あって暑くて毎日クーラーを付けているそう。アーミデールはまだまだ冬本番で氷点下の朝が続いています。こちらの寒さを日本に分けてあげたいですわ。

朝寒いけれど、6時半頃外に出て野鳥たちに餌をあげます。いつも真っ先にやってくるのが鳩たち。辺りが明るくなってくると、寝ぐらの木から出て来て近くの我が家の庭がよく見える電線の上で待機します。そして、朝日が差し込んでちょっと暖かくなると一斉に餌場に食べに来ます。寒いと動作が緩慢になるので、天敵に襲われないための知恵なのかしら。

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最近見かけたのは1組のカップルだけだったのに、珍しくCrimson Rosellaが8羽ぐらいの団体で庭を訪れました。緑のブチが入った若い鳥も混じっています。

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氷点下になるともちろん水鉢に厚い氷が張ります。寒いのになぜか鳥達はのどが乾いているようで、朝水を飲みたがるのを発見。最初は気付かなくて何もしてあげてなかったので、鳥達は水を飲めずあきらめて飛んでいってしまいましたが、最近は毎朝、お湯を水鉢に注いであげています。下の写真はロゼラと鳩が水を飲みに水鉢に近づいてきたところ。喜んでおいしそうに飲んで行きましたよ。

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On a frosty morning...

アーミデールに珍しく一週間ぐらいずっと雨ばかり降っていましたが、2日前から晴れてきました。そうなると気温がぐんと冷え込んで、朝氷点下2−3度となっています。野鳥たちも霜で覆い尽くされた早朝はとっても寒いので木の中でじっとしていますが、陽が出てくると一斉に我が家の餌場に集まります。下の写真はおなじみのGalah(モモイロインコ)の団体さん。最近は2羽のペアだけが常連で来ていましたので団体で押し寄せるのは久しぶり。その前に来ていた鳩たちは圧倒されて、飛んで行ってしまいました。

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デイジーは若い時は家の中に入ってくることは稀でしたが、歳をとったからか、寒い朝は家に入りたがって、陽が出るまで家の中の床のマットの上で寝ています。そして、陽が出ると外へ。今朝は陽が出た後も、2度ぐらいだったので、コートを着たまま日光浴していました。

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ふと庭の片隅を見ると、小さな黄色い水仙が咲いていました。きれいです。厳しい真冬の寒さの中で緑の葉をつけて花を咲かせることができるというのはちょっと驚きです。生命力が強いんですね。

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冬景色にカラフルなアクセント

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冬枯れした景色の中にカラフルなオウムが現れると、きれいなアクセントになります。この日は珍しく、赤と青のCrimson rosellasとマルチカラーのEastern rosellasが一緒に訪れました。いつもは別々に来るのでとっても珍しいです。スーパーで1ドル50セントする餌を野鳥たちのために奮発して、吊 るすとすぐにやってきました。入れ替わり立ち替わり食べるので、2日ぐらいですぐなくなってしまいます。でも、こんなにきれいな鳥を眺めることができるの で、安いものです。

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他の鳥が餌を食べているのが遠くから見えたのか、気になったLittle Corellaのカップルも立ち寄って木の上から眺めていましたが、やがて仲間の集団が近くを飛んで行くとその後について飛び立ってしまいました。

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Wattlebirds and Butcherbirds

日本から帰国してから私の大好きだったRed wattlebirdのプリンセス・ワトルはいまだに全く姿を見せてくれません。とても残念ですけれど、どこかで元気に暮らしていることを祈るばかりです。ところが、最近他の2羽のred wattlebirdsが餌を食べに通ってくるようになりました。プリンセス・ワトルより人懐っこくないけれど、餌がないと「ポッポッ」と鳴いて催促します。体の大きな雄と下の写真の体の小さい雌が来ていますが、雌はまだほっぺたの真ん中にある赤いwattleが小さい若鳥で、去年の10月に生まれたプリンセス・ワトルの2羽の子供の一羽ではないかと思うのです(「プリンセス・ワトルのひなの誕生」参照)。大きくなってからもしばらく我が家の庭に餌を食べに来ては、親鳥に追われていた若鳥にとっても似ているから。本当にプリンセス・ワトルの血を引いた鳥なら、超感激。そうあって欲しいと願っています。

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Red wattlebirdsには特別な練り餌を吊るしたガラスの皿にのせてあげていますが、今までプリンセス・ワトルと雄のパートナーは、他の鳥が近づくと必ず飛んで来て執拗に追っ払っていました。ところが、プリンセス夫婦がいなくなった今、他の鳥がその餌を食べにくるようになっています。若いwattlebirdsはそれほど熱心ではないようです。下の写真はPied Butcherbirdという鳥です。結構、獰猛ですが頭がよくて、面白い声を出して鳴きます。それに、意外と人間が近づいてもすぐに逃げないフレンドリーな鳥です。Red wattlebirdsが餌を食べに来ているのをそばで見ていて、餌があることを知ったようです。賢い鳥です。

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庭の松の実やくるみを目当てに最近、Yellow-tailed Black Cockatooという大型のオウムが頻繁にやってきますが、黒い色をしているので写真を撮ってもなかなか細部が見えません。でも下の写真はちょうど光線の具合がよかったのか、羽根の細部が見えていいのが撮れました。

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黒と言えば、ワンコのデイジーも写真写りが普段あまりよろしくありません。でも、下の写真は天気のいい日に陽だまりで昼寝をしているところを撮ったら、白い胸やお腹とかばっちり写りました。デイジーはKelpieという犬種ですが、前足の先や胸の白いところにグレーの斑点があるので、Australian cattledogの血が少し入っているのではないかと行きつけの獣医さんに言われました。それにしても気持ち良さそうじゃありませんこと!

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ポッサムくん

半年ほど前から我が家の小さくて古い木造の物置小屋の片隅にポッサム(Common Brushtail Possum)が住んでいます。これまでも木の上から屋根の上に飛び降りたり、そばに立つユーカリの木に登って行くのを見かけたりしていましたが、今日、ついにその姿をしっかりと写真に収めることができました。日が暮れて暗くなってから、物置小屋から出て来て、木に登ったところを撮りました。何枚か撮っている間、木の上にじっとしていましたが、フラッシュを使ったので、怖がらせないよう手短に済ませました。庭の真ん中に生えている樫の木の周りに落ちたどんぐりなどを餌にしているようです。いつも気になっていましたが、元気な姿を見ることができて安心しました。猫ほどの大きさの夜行性の有袋類です。

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昨日は我が家の庭に大好きなSulphur-crested Cockatooが珍しく6羽の団体で来て、2時間くらいクルミや松の実をほおばったり、遊んだりしていきました。下の写真の右側のCockatooは頭の黄色い冠の部分にまだふわふわの産毛が残っていたので、たぶん子供なんだと思います。餌を食べたり、動き回る様子がかわいらくて癒されました。

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初めて翼を広げたところを写真に撮ることができましたが、翼の内側も薄い黄色でとってもきれい!

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