K's Backyard

オーストラリアの田舎町での動物とのふれあい日記

デイジーと困り果てた侵入者

ワンコのデイジーには一週間に一度、ゴミの日の朝にする儀式があります。滑車のついたゴミ箱を道路脇に置かなくてはならないので、家の門の方へ引っ張っていくと、どこからともなく必ず飛んで来ます。門をを開けようとするとその前で開くまでじっと待ち構えて、私より先に出て行きます。まるでボディーガードが先に歩いて安全を確かめてくれるかのよう。その後は、道路に通行人や近所の犬などが残して行った匂いがするようで、辺りをずっと鼻をくんくん鳴らして興味津々で嗅ぎ回ります。なので、ゴミの日はデイジーにとって大好きな日なのです。ところが、今週のゴミの日の朝はデイジーの姿が珍しく見えず、いくら呼んでも出てこないので、すごく心配になって探したら、いました!庭の高い木の下で上を見上げてじっとしているではありませんか!その視線の先を見ると、猫がじっとデイジーを見下ろしている姿が見えました。

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その日の朝は夜中の4時ぐらいにデイジーの吠えるような声がその方向から聞こえてきました。すぐ止んだので気にも止めませんでしたが、それから3時間半ぐらいずっとその場所でデイジーが猫をじっと狙っていたようです。たまに近所の猫が我が家の敷地に侵入しますが、デイジーに見つかると絶対にその場を離れようとしないので、長時間高い木の上に避難するはめになります。Poor cat! ティピが生きていた時にはずっと吠えていたので、すぐ分かったのですが、デイジーは黙って何も言わないので、こちらが発見するまで気付かないのです。そこで私がleashを持っていって、デイジーをつないで家に連れてきて、しばらく鎖につないでおきます。すると、やっと解放されて安心した猫は木から降りて自分の家に帰っていくのです。

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ところで、先日、家のそばに立つ、小さな古い木製の物置小屋の外壁の一角でデイジーが一日中、番をしていることを書きました。(「デイジーの日課(ティピ)」参照。)何か動物がいるのだろうと思っていましたが、やっぱりポッサムでした。古いドアや木を積み上げた隙間に昼間潜んでいたのです。懐中電灯を当てると、2つの目がギラッと光りました。夜行性動物なので夜、庭に生えている樫の木のどんぐりを食べたり、昆虫を食べたりしているようです。残念ながら写真は取れませんけど、猫ぐらいの大きさのモモンガのような顔をしたかわいい動物です。(こちらを参照。)ポッサムが我が家で目撃されたのは初めてです。ずっと長く住んでいてくれるといいのですが。

猛暑の中の野鳥(リフォーム4)

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去年の12月の後半から30度以上のあつ〜い日が続いています。2月に入ってからは一昨日まで連日そうでした。昨日と今日はちょっと涼しくなりましたけど、週末の天気予報では36、37度までになるそうです。アーミデールの夏の平均気温は24度ぐらいなので、この夏はとても異常な暑さです。なんでも26年ぶりの記録的な猛暑だとか。野鳥たちもこの暑さの中、昼間は脇を広げて口を半開きにして、とても暑そうにしています。こういう時にはいろんな鳥が水浴びに来て、我が家の庭の水鉢が大人気。こまめにそうじして、新しい水を入れてあげています。上の写真はEastern Rosellaのカップル。雨上がりの後だったからか、薄汚れて見えました。泥がついてしまったのかしら。

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上の写真は先日ご紹介したGalahの子供。Babyの時の羽根がぱらぱらと抜け落ちて、首の後ろにその産毛がくっついています。前は白っぽかったんですが、親と同じ濃いピンク色になってきました。

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ところで、これがペンキ塗りが終ってcabinetsを配置したキッチン。結局、ペンキ塗りの経験のあるオーストラリア人の知人に天井を塗ってもらって、私は壁を自分で塗りました。暑い中、汗だらだらかきながら計3日かかりました。(これと同時にキッチンの隣の洗濯機を置く小さなlaundry roomの壁と天井も自分で塗りました。)細かいことを気にしだすとキリがないので、"Never mind!"という気楽な気持ちでね。それにしても、遠目で見ればなかなかの仕上がりでしょ?今のペンキはとっても進化していて、素人が塗っても上手く仕上がるようになっているみたい。undercoatという白い下地を塗り、その上にtopcoatのペンキを2回塗りました。まず、brushでコーナーの部分を塗ってから、幅30センチぐらいのroller を長い柄につけて一気に塗っていきます。ペンキはどれも水性のアクリル系で、石油系のいやな匂いは全然ありません。最初は慣れないのでこわごわでしたけど、最後には思いっきり塗れました。やってみるといろいろこうした方がいいというのが出て来て、意外と学ぶことが多かった。勉強になりました!

原色のオウムたち(リフォーム3)

地元の人から「アーミデールでは気温が30度以上になるのはたいてい一年に1,2週間ぐらいだよ」って聞きますけど、今年は12月の後半から1月中、ずっと30度以上の気温が続いています。暑い季節が苦手なので、連日うんざり、ぐったりです。こう暑いと、頭もうまく機能せず、仕事の能率も全くあがりません。ここは寒冷地なので、普通の家庭でクーラーのあるところは少なくて、車も特に古い中古車にはもちろんクーラーはついてません。地球温暖化の影響でしょうか。前にも書いたと思いますが、アーミデールも年々気温が上がっているようで、以前に見なかったもっと暖かいところに生息しているはずの野鳥たちを普通にみかけるようになりました。

さて、我が家の庭にもうお馴染みのKing Parrotsのペアが餌を食べに来ました。雄は鮮やかなオレンジと緑色をしていますが、雌は全体に緑です。結構、大柄で名前のように堂々としています。

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もちろん、Rainbow Lorikeetsもやってきました。他のオウムは両足を交互に出して歩くのに、この鳥は両足を揃えてすずめのようにチョンチョンと跳びます。ずんぐりして、どこかユーモラスです。

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さて、石膏ボード貼りも終って、いよいよペンキ塗りの段階に入りました。ペンキ屋さんに天井、壁、窓枠にペンキを塗る見積もりもらったら目が飛び出るほどかかると言われました。(道理でオージーたちはみんな自分でペンキ塗りをするんです。彼らは業者に頼むと、とても高いこと知っているんですね。)困っていると、同僚に紹介してもらって来てもらっている大工さんがその半額でやってくれるということで、お願いしました。ところが、先週の水曜日に大工さんが来てくれていろいろと仕事をしてくれましたが、なぜか突然3時間で帰ると言い出しました。私も忙しかったのでやっていただいた仕事の確認をせずその日に働いた分の賃金を言われるままに払いました。でも、大工さんが帰ってから見に行くと、窓枠の古くて固くなったペンキをガリガリと金べらではがした跡がありました。(本当ならば窓を枠から外して、熱を当てて柔らかくしてからはがすんだそうです。)そして、その部分に入っていた70センチ四方のガラスに大きなひびが入っていました。ガラス屋さんに修理代の見積もり聞いたら200ドルもするって。もちろん人間ですから間違いは誰でもするので、最初から正直に話してくれたらこちらもそんなに気を悪くしなくて済んだのですが。それに、今週になって来ると言っていた日に、「前日の夜友人が泊まっていって、一緒に飲んで二日酔いだから来れない」だって!一気に信用が崩れてしまいましたわ。という訳で、ペンキ塗りもお断りしました。これ以上、ガラスを壊されたくないし。できるかどうかまだ自信ありませんけど、自分でやってみることにしました。それにしても本当に私にできるのかしら?トホホ...

クルミどろぼう (リフォーム2)

庭で騒がしい鳥の声がしたのでのぞいてみると、珍しくLittle Corellaのグループが来ていました。2,3羽は餌台の餌を食べていたのですが、ほとんどは何とクルミの木に止まって、まだ緑色のクルミの実をもしゃもしゃ食べていました。もちろん可愛い鳥ですけど、この時ばかりはちょっと迷惑だったので、わざと近づくと逃げて行きました。せっかく水をあげて大事に育てていたのに、食べられるようになる前にそんなことになろうとは。クルミの緑の皮は結構強い匂いがするので、Little Corellaが食べるとは知りませんでした。10羽ぐらいで食べていましたが、もちろん強いくちばしで実と葉がついた枝を食いちぎって地面にいっぱい落として行きましたよ。

f:id:Wattlebird:20170116161349j:plain先日、plastererという石膏ボードと壁や天井につける専門の職人さんが3日来てくれました。下が完成した写真。もう、断熱材や柱や梁は見えません。やっと部屋らしくなりました。

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こちらの家の特徴は天井と壁の境目にcorniceというカーブした長細い石膏ボードを貼ることです。石膏ボードはねじで柱や梁に止められて、ねじとボードとボードの境目の上には石膏のようなものをまず塗って、乾いてからヤスリで平にして出来上がりです。因に、職人が使う電動器具は全て日立、マキタなどの日本の機械メーカーのものです。(性能が一番だそうです。)壁や天井がむき出しの時にはなかったのですが、今はこの部屋で声を出すととてもよく響くようになりました。仕上げには好きな色のペンキを塗ります。

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今回は親子の職人さん、フィルさんとジェレミーさんが来てくれましたけど、Plastererはよく足に器具(plastering stilts)をつけて働くと聞いていたので、尋ねてみました。すると親方が数年前に腰を怪我してから使っていないとのこと。残念!すると息子の方が自分の車に積んであるからといって、わざわざ着けてみせてくれました。3メートルもある天井にこれを着ければ手が十分届いて、わざわざ梯子や足場を組むこともないってわけ。それにしても倒れたりしないのかしら?と聞いてみると、とっても安定していてそういうことは全くないとのこと。ところで、この親子、毎朝7時きっかりに来て(超早い!)、3時か4時まで仕事をしてくれました。そして、仕事の間にずっとラジオで音楽をかけて、歌を大声で歌ったりしていました。日本のまじめな職人さんと全然違うんですよ。いろいろとおもしろいオーストラリアの職人文化を見せていただきましたわ!

デイジーの日課(ティピ)

ワンコのデイジーは最近、ある場所に興味を持ち、ほとんどそこで過ごしています。それは古い木の物置小屋の角で、以前竹薮があったところです。あまりにも熱心にその前に座って興味津々の顔でじっと見つめているので、たぶんBlue Tongueと呼ばれる青い舌を持つトカゲかネズミなどの動物が潜んでいるんだと思います。

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そういえば、1週間ほど前の夕方薄暗くなって来た時に、猫ぐらいの大きさでベージュ色の動物が木の上からこの物置の屋根の上にドシンと降りたのを一瞬目撃しました。大きさからして、Possumという有袋類でよく木の穴などに住んでいるの夜行性の動物ではなかったかと思います。もしかしたら、デイジーはポッサムのねぐらの匂いが気になっているのかもしれません。とにかく、その匂いがする部分を爪でひっかいたり、歯でかじったりするので、写真のように梯子やら木材やらを置いてガードしていますが、本人は全く気にせず居座っています。物置の中には何やらいろいろな物が置いてあって、片付けをしないと角のところに何があるかはわかりません。今、家のリフォームで忙しいので、そんな時間はありません。しばらくはその動物の捜索はお預けです。

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ところで、今日でもう一匹いたワンコのTippyが15歳で天国へ行ってちょうど一年になります。Tippyのことは一年間、毎日のように懐かしく思い出していました。上は庭のりんごの木に実がなると、落ちたリンゴを食べていたティピの写真。普段も草をサラダのようによく食べていて、犬なのに肉だけでなく植物や果物を食べるのが好きなちょっと変わったワンコでした。

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前に飼われていた家では地面や古くて汚いソファのクッションの上で寝ていたようですが、家に来てからは専用の犬小屋に毎日、日に干したブルーのふわふわの毛布を敷いてあげると、それが大のお気に入りでした。夕方ベッドメーキングをしている間私のすぐ後ろで待っていて、終ったとたんに飛び込んで行きました。そして、毛布やタオルは専用の洗濯機(といっても人間が以前使っていた古いもの)で定期的に洗ってあげました。犬だって本当は臭くて汚いものよりは清潔できれいなものが大好きなんですね。

デイジーも今年の6月で10歳になります。ティピより6歳年下だったので、いつも若々しくエネルギーに満ちあふれ、蹴ったボールを何回でも疾走して追っかけていたものですが、最近では顔に白髪が増え、目もちょっと白内障っぽく濁って来て、動きも以前より大分緩慢になりました。2ヶ月ぐらい前に毎年恒例のワクチン注射と健康診断にかかりつけの獣医へ連れて行きましたが、体重が約20kgなのでFish oilのカプセルを一日に3つ(3000mg)食事と一緒にあげるようにアドバイスをもらいました。人間の飲むのでいいそうです。私は一日に2000mg飲んでいますから、それ以上ってことです。犬も歳をとると、間接がリューマチになったりして動かなくなるので、その予防にいいとのことです。また、歯をクリーニングするために、よく羊や牛などの生肉を犬に与えるように指導されます。肉を横の歯で何回も噛んで食いちぎろうとする時に、歯のよごれも落ちるんだそう。でもデイジーには生肉の代わりにドッグフードの会社が作っている犬の歯磨き用のDentastixという、ちょうど固いグミを棒状にしたものを毎日一本あげています。ワンコが好きな肉の味がするみたいです。それも生肉のように歯のよごれをきれいにしてくれます。長生きして欲しいですから、ワンコも人間のように健康管理をしっかりしてあげないといけませんね。

Pear Tree & Rainbow Lorikeets (お正月)

年は明けて、昨日2017年が始まりました。オーストラリアではお正月は祝日で、皆静かに家族と新年を迎えます。日本では門松などのお正月飾りをしますが、こちらは何もありません。今年はたまたま1日が日曜で、今日2日が振替休日になったため、店や会社などは明日の3日から始まりますが、例年では2日からです。この国に住んで18年目に入りましたが、気候が暑いためかクリスマスやお正月といっても未だにあまりピンと来ません。北半球の寒い気候の方が断然ムードがあっていいと思います。

昨日、物置にいると裏の方からにぎやかな鳥の声が聞こえてきました。ドアのガラス越しに見ると、2組4羽のレインボー・ロリキートが夢中になって梨をほおばっていました。クリスマス当たりから昨日までは猛暑になり、連日35度近くになっていたので、昼間は外に出ず、ずっと家の中で過ごしていて、そこの梨の木に実がたくさんついていたとは気付きませんでした。鳥はちゃんとどこにおいしいものがあるか分かっているんですね!

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この梨は日本で幸水とか豊水と呼ばれる梨だと思います。オーストラリアではベルの形をして、薄い緑色の洋梨が一般的ですが、写真の梨は”Nashi"とこちらで呼ばれていて、スーパーでも最近売られるようになりました。結構、人気があります。

さて、アーミデールの町では大晦日の夜9時になると、競馬場で一斉に花火が打ち上げられました。赤や緑や、丸や放射状、楕円形など、いろいろです。といっても、日本の夏祭りの打ち上げ花火に比べてとっても規模が小さくて、ほんの15分ぐらいで終ってしまいました。それから、12時になって年が明けると、また5−10分ぐらい花火を打ち上げて、新年の到来を祝いました。我が家は競馬場から近いので、木の間から花火が見えて、また会場に集まった人々の歓声が聞こえました。若者などが集まって花火を見学していたんでしょう。雷と大きな音に怯える犬のデイジーはもちろん、花火の上がっている間、どこかに隠れていて姿が見えませんでした!

テレビをつけると、シドニーではアーミデールに比べて半端じゃない規模の花火がハーバー・ブリッジやオペラハウスの辺り数カ所から一斉にあげられて、それが上空からテレビ中継されていました。とってもきれいです!シドニーに住んでいる人たちはこの花火がよく見える場所を確保するために、大晦日は午前中の早い時間から競争で場所を取るために座り込んで夜まで待つそうです。ただ、シドニーでも湾沿いの小高い岡の上の高級住宅地に住んでいるひとたちはどうも、自宅のバルコニーから花火見学ができるそうですよ。うらやましいですわ!もちろん、この日に合わせて市内の高層ビルにあるホテルに宿泊して部屋から見学っていうのもありみたいです。

http://www.smh.com.au/nsw/sydney-new-years-eve-celebrations-start-with-a-bang-with-citys-biggest-fireworks-display-ever-20161231-gtkarn.html

クリスマスとガラーの親子(リフォーム1)

多くのオーストラリア人はクリスマスは日本のお正月のように家族や親戚と集まって、クリスマスのための特別のランチやディナーを食べます。クリスマスの食事でよく出されるのが、ローストでオーブンなどで七面鳥、豚、ラム肉などの大きな肉の固まりをジャガイモやカボチャなどと一緒に2時間ぐらいかけて焼いて、それを切り分けて食べます。バーベキューでエビやサーモンなどのシーフードを食べるのも最近の流行です。デザートにはChrismas puddingといって、干してブランデーにつけ込んだフルーツがぎっしり入った、フルーツケーキのようなものを暖めて、それにカスタードクリームやアイスクリームや生クリームを乗せて食べます。クリスマスの食事はカロリーがはんぱじゃないです!

当日はその他、その家庭にもよると思いますが、朝起きて朝ご飯を食べた後、クリスマスツリーの周りに座って、リーダーがプレゼントについている名前を呼び上げ、一つ一つ手渡すと、貰った人はその場で開けてみんなに披露します。贈り主が目の前にいる場合には、お礼を言います。小さい子供も大人もワクワク、ニコニコです。プレゼントはクリスマスの前に家族の分を用意すると、それをクリスマス用の包装紙で包んで、"To XXX From XXX"と書かれたシールに受け取り主と送り主の名前を書き、クリスマスツリーの下に置きます。また、友達などからもらったり、訪ねてきた親戚が持って来たプレゼントもツリーの下において、クリスマス当日に一緒に開けます。子供達はよくツリーの下に置かれたプレゼントの中に自分の名前を見つけると、とってもはしゃいで嬉しそうです。もちろん、親に厳しくプレゼントはクリスマスの日まで絶対に開けてみてはいけないと言われているので、開けません。若い人でいろいろな事情で家族と一緒にクリスマスができない人は、そういう人同士であつまってパーティーを開くようです。クリスマス当日は店はどこも閉められ、交通もほとんどなく、町中がとても静かになります。

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ところで、クリスマスの日に、我が家の庭にGalah(モモイロインコ)の夫婦が子供を連れてやってきました。子供(写真左)は親より淡い色をしています。体はもう大きいですが、お腹がすくとぎゃーぎゃー言って親に餌をねだります。まだ幼くて、あどけなくて、とってもかわいいです。かくして、我が家の庭を訪れる野鳥たちもペットの犬のデイジーもインコのピノくんも人間の行事にはおかまいなく、いつもどおり私と静かに過ごしました。余談ですが、クリスマスケーキの代わりというか、最近ネットでみつけたレシピを使っておから入のヘルシーな糖質制限チーズケーキを初めて作ってみたら、これが意外にしっとりしていてとてもおいしくって、びっくりぽんでした!作り方は至ってシンプルで、何でもっと早く作らなかったんだろうと悔やんだぐらいです。

さて、日本でも最近はDIYや家を改築することが流行っているようですが、オーストラリアでは自分たちで家の改装、改築をする人がとても多く、BUNNINGSという建材や工具、キッチンの戸棚、水道の蛇口、電灯、園芸用品などDIYに必要なものを何でも売っている大型のチェーン店が大繁盛です。こちらでは古い家も壊さずに改築をしながら長く住みます。我が家の敷地には小さな家が2軒建っていますが、一つは1930年代(日本の昭和の初め)に建てられたとても古い家です。8年ぐらい前にアスベストスの壁を取り除く工事をしてもらった後、ずっとキッチンや洗濯場などがない状態になっていましたが、最近になってやっと改築費用の都合がついたので、思い切ってつけてもらうことにして、そちらに引っ越すことにしました。(悔しいけれど、私はDIYはできませぬ。)

最近建てられた家は柔らかい松の木材が骨組みに使われ、天井の高さが2.4Mほどですが、古い家はhard woodといって、とっても重くて固い木材でできていて、天井の高さも3Mあります。今、昔と同じ規格の家を新築すると高額な予算が必要になるので古くても昔の家を直して住む方が経済的でもあるのです。

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上の写真は現在の状態です。電気の配線が終って、壁と天井一面に断熱材が入っています。あと2週間ほどしたら、壁と天井に石膏ボードを貼る専門の業者が来て、全部塞がれます。それからキッチンの戸棚を大工さんに取り付けてもらって、電気屋と配管工が来て、タイル屋にタイルを張ってもらって、ペンキ屋にペンキを塗ってもらって...最後には床磨きの専門業者が来て出来上がりです。業者は全部自分で探して電話して見積もりもらって予約したので、とっても忙しくて大変でした。でも、念願の自分でデザインしたキッチンが出来上がるのがとっても楽しみです!

イースターン•ロゼラと鳩の卵

サクランボもいよいよ終りになりましたけど、ほら、珍しくEastern Rosellaも食べに来ましたよ。Red Wattlebirdが攻撃するせいか、最近は滅多に姿を現しませんでした。それにしても、色鮮やかできれいです!

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ところで、前回Spotted Doveという鳩が庭の藤棚に巣を作って、卵を暖めているということを書きましたが、2,3日前に親鳥がいないことに気付きました。どうやら、放棄してしまったみたいです。白い卵だけがみすぼらしい巣の上にちょこんとのっていました。いつ見ても一生懸命に暖めていたのでとっても残念!

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そういえば、最近藤棚の隣にあった10m四方ぐらいの竹やぶをBobcatという小型の重機で業者の人に根を掘り返してもらいました。その時に1,2時間ぐらいでしたけどとても大きな音が出てしまいました。それにびっくりしてしまったのかしら?かわいそうなことをしました。

竹といっても、アーミデールは寒冷地なので大きくならず、笹のように細いものです。最初は1mx3mぐらいの範囲で生えていたのですが、何年もずっと放っておいた御陰で、どんどん広がり、家の裏口のコンクリートの下まで根を張ってとんでもないことになってしまっていました。ただし、冬の間はたくさん密集している竹の枝と葉がたくさんの小鳥達のねぐらになっていました。それで、気候の暖かくなった一ヶ月ぐらい前ぐらいまで待って、竹の地上に出ている茎の部分を全て切り取りました。すると最近の暑さと降った雨で、タケノコがにょきにょき生えてきてしまって、そのままではあっという間に元通りになってしまいそうだったので、慌てて土木業者に来てもらったのでした。最初は竹の切り株と根をクワで掘り返してみたんですけど、渾身の力を込めてもやっとひとつ掘り返せるぐらいでしたから、Bobcatでもけっこう苦戦していたようでした。ただし、家の竹はRunning bambooといって、根が地表に近い所をまっすぐ横に伸びる特性があるので、地表から30センチぐらいまで掘ってもらうと、根っこはまるでじゅたんをくるくるっと丸めるように固まって取れて行きました。取り除いた根っこと土は全部で5トン以上の重さがあって、市のゴミ捨て場へ持っていってもらいました。でも厄介者だったようで、市の方で230ドルも請求されましたが、自分一人ではどうしようもない問題でしたから大助かりでした。ところが、「やれやれこれで戦い終りか」と思いきや、根っこが少し残ったところからまたタケノコが生えて来ています。それは汗だくだくで、クワで掘り返して取り除いています。ヘトヘトになりますけど、完全になくなるまでは地道に繰り返して続ける必要がありそうです。:(

麦の穂とガラー

9月の終りに我が家の野鳥の餌台の周りに生えた麦やトウモロコシの穂のことを書きましたが(「白いオウムたちの訪問」参照)、最近になって餌台から上に出ていた穂が刈り取られて短くなっていることに気付きました。そして下の写真がその犯人たち。実はGalah(モモイロインコ)が餌を食べにきたついでに周りに生えていた穂をつまみ食いしていたのでした。

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ところで、Red Wattlebirdの子供達のその後ですが、下の写真のようにすっかり大きくなりました。でも、まだ小さいときからの癖で、お腹がすいて餌台に近づいてくる時にはチッチッと親鳥に餌をねだる時の声をだしています。

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親鳥は餌台に子供達が近づくと、とても激しくつついて攻撃します。時には子供の羽根をくちばしではさんで、固まりでズボッと抜いてしまう始末。子供にはとてもか わいそうですけれど、こうしないと親が自分のテリトリーの中で確保できる餌の量が減ったら、自分たちの死活問題になってしまうからでしょう。それでも、朝などは親2羽と子2羽の計4羽が一緒に現れて、取っ組み合いの喧嘩をしながら普段の2倍ぐらいの餌を食べます。とはいえ、今はもういろいろな花や果実や昆虫があるので、それらだけでも十分に食べてい けるはずです。子供達が我が家の庭から出ていくのももうすぐでしょう。ちょっと寂しい気もしますが、野生のルールですから仕方ないですね。

追記:最近、藤棚のアーチのそばを通る度に、Spotted Doveという鳩(「日常の風景」参照)が一羽飛び立つようになりました。あまりその場所では見かけなかったのですが、気にも止めないでいたら、ある日アーチの真下に真っ白いうずらの卵のぐらいの大きさの卵の殻が真ん中からまっ二つに割れて地面に落ちているのを見つけました。見上げるとSpotted Doveが一羽ちいさな巣の上に座っているのを発見。藤棚のアーチの骨組みに使ってる鉄柵の上に巣を作っていました。私の頭の15センチぐらい上のところです。驚いて飛び立った後に、真っ白い卵がちょこんと皿のように浅い巣の上にのっかっていました。今は花も終って、藤棚は緑の葉がびっしり覆っていて、まさかそんなところに巣を作って、卵をあたためているとは知りませんでした。しかも、下から丸見えなのに!それ以来、ひなが無事に孵るようにと祈りながら、アーチの下を通らないように気をつけています。

サクランボと野鳥PART 2(移民の国)

我が家のサクランボが熟れたという噂がだんだん野鳥たちの間に広がっているのでしょうか。いろいろな鳥たちも食べに訪れています。Yellow-crested cockatoo(下の写真)や鮮やかな赤と青の小型のオウム、Crimson rosellaなども来るようになりました。

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実が固いうちはくちばしの短いカッコーの一種のKoel, からすに似た黒白の鳥、CurrawongやMagpiesなどが専らチェリーを食べに来ていましたが、柔らかく完熟になってくると、くちばしの尖ったHoneyeatersも訪れるようになりました。下の写真はSilvereyeというすずめぐらいの大きさのHoneyeater。もちろんRed Wattlebirdも食べに来ます。甘ずっぱくっておいしそうです!

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さて、ご存知のとおりオーストラリアは18世紀の後半からイギリスの植民地になり、最初は流刑地として本国から囚人が送られてきました。ということで、イギリス人、アイルランド人、スコットランド人を祖先に持つ人が大半を占めています。オーストラリア人は自分の祖先が誰で、どこから来たかということをよく知っていて、多くの人はイギリスやアイルランドからの囚人だったと言います。囚人といっても、貧困層の人たちでお腹がすいて食べ物を盗んだり、政治思想が当時の政府と相容れなかったりという程度の罪で流刑されてきたのですから、ちょっとかわいそうです。

その他、19世紀にはドイツ、20世紀に入るとイタリアやギリシアなどの国から多く移民しています。また、いわゆる白豪主義という言われる移民法が1970年代に撤廃されると、ベトナムや中国や韓国などのアジアからたくさんの移民が来ました。移民達は同じ国の人同士が固まって特定の場所に定住するようで、大都市にはイタリア系、ギリシア系、ベトナム系、韓国系などの移民たちが経営するレストランが集まっているところがあり、おいしくて安い料理を楽しむことができます。ドイツ系の人々は主にアデレードの北に定住して、Barossa Valleyという有名なワインの産地を築きました。この他、イタリアからの移民もオーストラリア各地にワイナリーを作っています。中国系の人たちは日本のように、シドニーやメルボルンなどの大都市にChina Townを作って、そこでレストランやお土産屋、薬草などのいろいろな商売に携わっています。もっと最近になると、中東、インド、南アフリカ、ニュージーランド、フィリピンからの移民も増えています。

ところで、シドニーでタクシーに乗ると、移民をしてきてあまり英語が上手に話せない運転手がたくさんいます。オーストラリアに来る前、本国で高校の教師をしていたイラン人、ラグビーの花形選手だったトンガ人、コンピュータの技師だったインド人など、いろいろな経歴の人がいます。タクシーの運転は移民して来た人にとって、手っ取り早く就ける職業なんでしょうか。たいていの運転手は正直な人のようですが、これまでに悪徳ドライバーにも出会いました。10年ぐらい前、シドニーのセントラル駅からタクシーで予約していたホテルに母と向かおうとしたら、距離があまりなかったのでいやだったんでしょうね。ベトナム系の運転手に乗車拒否にあって、大きなスーツケースがあったので困りました。また、20年ぐらい前にメルボルンでタクシーに乗った時、どこの国の出身かは分かりませんでしたが、とてもきつい訛りで話すタクシー運転手に距離かせぎのために同じ道を何回も通られたり、途中でガソリンスタンドに寄られて、ガソリン補給をしている間、止めなかったメーターの距離数が増えていってしまうということが起きました。もちろん、気付いていたのでその運転手に降りる時にがガリン補給している間に増えた距離数を言って、それを差し引いた金額を払いました。悪意がなかったとは到底思えませんでしたので、とても腹が立ちました。現在はどこのタクシー会社も運転手の教育をしっかりしているのか、そういう運転手に出くわしたことはありませんけど、しっかりしていないと騙されるということもありです。幸いなことに、私の住むアーミデールは田舎の町で、タクシーの運転手は皆、正直で親切なので、安心して利用することができます。